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日清オイリオグループJP:2602
事業内容
日清オイリオグループは、主に油脂事業、加工食品・素材事業、ファインケミカル事業を展開しています。これに加え、食品の販売促進、人材派遣、情報システムの開発保守、損害保険代理、不動産賃貸などの事業も行っています。
油脂事業では、日清オイリオグループは油脂製品やミール製品の製造販売を行っています。販売は日清商事や日清商会、セッツ、上海日清油脂などの子会社を通じて行われています。製油パートナーズジャパンが搾油受託を担当し、日清物流が物流を担っています。
加工食品・素材事業では、日清オイリオグループはMCT関連食品や高齢者向け食品、ドレッシングなどを製造販売しています。大東カカオやT.&C. Manufacturingなどの子会社がチョコレート関連製品を手がけ、ピエトロがドレッシングの製造販売と飲食店経営を行っています。
ファインケミカル事業では、日清オイリオグループは化粧品原料や化学品の製造販売を行っています。Industrial Quimica Lasemや日清奥利友(上海)国際貿易が化粧品原料の製造販売を担当し、セッツが化成品を手がけています。
その他の事業として、日清オイリオグループは不動産賃貸業を行い、NSPが情報システムの開発保守を、マーケティングフォースジャパンが食品の販売促進を、日清ファイナンスが損害保険代理業を行っています。
経営方針
日清オイリオグループは、成長戦略として「ビジョン2030」を掲げ、持続可能な社会の実現を目指しています。このビジョンでは、植物資源と油脂技術を活用し、新たな食の機能を創出するプラットフォームとしての役割を果たすことを目指しています。これにより、多様な価値を創造し、すべての人に「生きるエネルギー」を提供する企業グループを目指しています。
同社は、2021年度から2024年度までの中期経営計画「Value Up+」を通じて、売上拡大、収益性向上、基盤強化に取り組んできました。具体的には、健康志向の商品開発やグローバル市場での事業拡大、スマートファクトリー化による生産性向上などを推進しています。これにより、過去最高益を達成し、さらなる成長の基盤を築いています。
2025年度から2028年度にかけては、新中期経営計画「Value UpX」を策定し、さらなる成長を目指します。この計画では、「Marketing」「Technology」「Globalization」を基盤に、無形資産の循環的創造によるイノベーションを推進します。これにより、グローバルトップレベルの油脂ソリューション企業への飛躍を図ります。
日清オイリオグループは、技術の深化やサプライチェーンの強化、デジタルイノベーションの推進を通じて、持続可能な成長を支える基盤を構築します。また、ROICマネジメントを通じて資本収益性の向上を図り、成長投資を促進します。これにより、2028年度には営業利益280億円、ROE8%以上、ROIC6%以上の達成を目指しています。