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カルビーJP:2229
事業内容
カルビーは、国内外に22の子会社(国内7社、海外15社)と3つの関連会社を持ち、ポテト系、小麦系、コーン系のスナック菓子やシリアル食品の製造販売を行っています。また、カルビーは米国の食品飲料メーカーPepsiCo, Inc.の持分法適用関連会社でもあります。
カルビーは、自然の恵みを活かし、おいしさと楽しさを提供することで、人々の健康的な生活に貢献することを企業理念としています。この理念のもと、さまざまな製品やサービスを展開しています。
カルビーのスナック菓子事業では、国内ではカルビーとジャパンフリトレー株式会社が製造販売を行っています。海外では、Calbee America, Inc.(米国)、Calbee Group (UK) Ltd(英国)、PT. Calbee-Wings Food(インドネシア)などが製造販売を担当しています。
シリアル食品の製造販売はカルビーが行っており、中国ではカルビー(杭州)食品有限公司やカルビー(中国)管理有限公司などが販売を担当しています。これにより、グローバルな市場での展開を図っています。
その他の食品事業では、カルビーポテト株式会社がばれいしょの調達と販売を行い、カルビーかいつかスイートポテト株式会社が甘しょの調達と販売を担当しています。これにより、原材料の安定供給を確保しています。
物流事業はカルビーロジスティクス株式会社が担当しており、製品の効率的な流通を支えています。これにより、カルビーの製品が迅速に市場に届けられる体制を整えています。
経営方針
カルビーは、2030年に向けた成長戦略「Change 2025」を掲げ、持続可能な成長を目指しています。この戦略では、海外市場や新たな食領域への投資を強化し、収益性と成長性を両立させる事業ポートフォリオへの転換を図ります。また、サステナビリティ経営を進化させ、企業価値の向上を目指しています。
カルビーの成長戦略「Change 2025」では、収益力強化、事業ポートフォリオ変革、事業基盤強化の3つの重点課題に取り組んでいます。国内のスナック菓子やシリアル食品事業では、ブランド強化とDX活用による効率化を進め、次世代型工場の基盤を構築します。海外では、北米や中国を中心に日本発ブランドの展開を拡大し、新規領域ではアグリビジネスや食と健康事業に注力します。
カルビーは、財務戦略としてキャッシュアロケーションを見直し、成長投資や効率化投資、株主還元に資金を配分します。2024年から2026年の3年間で、900億円の営業キャッシュ・フローを創出し、成長投資に800億円、効率化投資に600億円、株主還元に250億円を充てる計画です。これにより、持続的な成長を支える事業ポートフォリオを構築します。
サステナビリティ経営の進化もカルビーの重要な戦略です。カルビーは、自然素材を活かし、人々の健康的な生活に貢献することを目指しています。環境問題や人権問題などの社会課題に対して、5つのマテリアリティを設定し、13の重点テーマに取り組んでいます。特に、農業の持続可能性向上や多様性を尊重した全員活躍の推進に注力しています。