塩水港精糖JP:2112

時価総額
¥94.5億
PER
6.8倍
砂糖製品とバイオ製品の製造・販売、ニューESRビルの一部賃貸を事業とする。

沿革

1950年8月

社名を「塩水港精糖株式会社」に変更。

1951年1月

精糖事業を復活。

1961年10月

東京証券取引所市場第2部に上場。

1964年8月

大洋漁業株式会社(現マルハニチロ株式会社)と資本提携。「パールエース印」ブランドの誕生。

1966年3月

横浜工場竣工(溶糖能力650トン/日)。

11月

本社を横浜市大黒町へ移転。

1971年2月

横浜工場溶糖能力750トン/日に増強。

9月

宮本産業株式会社(後の株式会社パールフーズ(現連結子会社))設立。

1973年1月

大阪府泉佐野市に大阪工場竣工(溶糖能力500トン/日)。

1982年4月

エントウ産業株式会社(後の株式会社イーエス(連結子会社))設立。

1983年10月

東洋精糖株式会社と業務提携し共同生産会社として、太平洋製糖株式会社を設立。
大阪工場にてサイクロデキストリンの生産を開始。

1989年10月

糖質研究所竣工。

1990年6月 

久野修慈、社長就任。

11月

乳糖果糖オリゴ糖の生産を開始。

1993年9月

エントウ産業株式会社、「株式会社イーエス」へ商号変更。

1994年9月

株式会社ナルミヤを増資引受により関連会社とする。

11月

乳糖果糖オリゴ糖を主成分とする新製品「オリゴのおかげ」の全国販売を開始。

12月

宮本産業株式会社、「株式会社おかげさま.」へ商号変更。

1995年10月

「オリゴのおかげ」シリーズ全製品につき、「特定保健用食品」表示許可(整腸作用)を取得。

1998年10月

マルハ株式会社(現マルハニチロ株式会社)の全額出資子会社として株式会社パールエース設立。当社の総発売元となる。

2001年10月

横浜共同生産工場(太平洋製糖株式会社)において、塩水港精糖株式会社、東洋精糖株式会社、フジ日本精糖株式会社三社による共同生産開始。

2002年3月

塩水港精糖株式会社、大日本明治製糖株式会社(現DM三井製糖株式会社)、大東製糖株式会社三社出資により関西製糖株式会社を設立。7月に共同生産を開始。

 7月

本社を東京都中央区日本橋へ移転。

2005年3月

マルハ株式会社との資本提携を解消し、三菱商事株式会社と資本提携。
総発売元である株式会社パールエースを子会社とし、新たな生産・販売体制をスタート。
株式会社パールエースが子会社となったことに伴い、同社の関連会社である南西糖業株式会社が当社の関連会社となる。
浅倉三男、社長就任。

9月

関西製糖株式会社へ中日本氷糖株式会社が出資参加。

10月、当社、大日本明治製糖株式会社(現DM三井製糖株式会社)、大東製糖株式会社、中日本氷糖株式会社四社による共同生産を開始。

2008年5月

本社新社屋(ニューESRビル)竣工。

2011年1月

株式会社パールエースをパールエース株式会社に商号変更。
新設分割によりパールエース株式会社を分割会社、株式会社パールエース(現連結子会社)を承継会社とする会社分割を実施。
パールエース株式会社を吸収合併。

株式会社イーエスを吸収合併。

2014年1月

東京証券取引所市場第1部指定。

5月

山下裕司、社長就任。

2019年6月

丸山弘行、社長就任。

2019年10月

株式会社おかげさま.を株式会社パールフーズに商号変更。

2020年11月

ビーツをドリンクにした新製品「奇跡の野菜といわれるビーツをドリンクにしました」を発売。

2021年4月

久野修慈、社長就任。

2023年6月

木村成克、社長就任。

事業内容

塩水港精糖は、砂糖事業とバイオ事業を主軸に展開している企業であり、子会社2社及び関連会社4社を含むグループ構成を有しています。砂糖事業では、塩水港精糖が製造を太平洋製糖株式会社、関西製糖株式会社、株式会社ナルミヤに委託し、その製品は主に株式会社パールエースが販売しています。このセグメントでは、砂糖製品の製造から販売までをカバーしており、食品業界を中心に幅広い市場へ供給しています。

一方、バイオ事業では、バイオ製品の製造を関西製糖株式会社に委託し、これも株式会社パールエースが販売を担当しています。この事業セグメントは、バイオテクノロジーを活用した製品の開発と販売に注力しており、環境や健康に配慮した製品提供を目指しています。

さらに、塩水港精糖はその他の事業として、所有するニューESRビル(東京都中央区日本橋堀留町二丁目9番6号)の一部を第三者へ賃貸しています。この活動を通じて、不動産賃貸業からも収益を得ており、事業の多角化を図っています。

以上のように、塩水港精糖は砂糖とバイオ製品の製造・販売に加え、不動産賃貸という異なるセグメントを持つ企業グループです。これらの事業を通じて、多様なニーズに応える製品とサービスを提供し、持続可能な成長を目指しています。

経営方針

塩水港精糖は、砂糖事業とバイオ事業を軸に、将来の収益基盤の強化を目指しています。同社は、砂糖を生活必需品と位置づけ、安定供給の継続を重視しています。また、「おなかにやさしい会社」として、健康に貢献する商品の提供を目標に掲げています。この目標達成のため、同社は三つの重点戦略を推進しています。

第一に、事業基盤の強化を図ります。「選択と集中、挑戦」をキーワードに、収益基盤の拡大と成長戦略への取り組みを通じて、企業集団としての存在感を高める変革を目指しています。

第二に、新商品開発の推進です。砂糖事業とバイオ事業において、新商品や新技術の開発に積極的に経営資源を投入し、品質改善や新たな付加価値製品の創出に努めています。これにより、次世代を担うブランドや商品の開発・育成に取り組んでいます。

第三に、グループ経営資源の積極的な活用による競争力強化を目指しています。グループの経営資源を最大限に活用し、多面的な事業モデルの構築と競争力の強化に取り組んでいます。また、ガバナンス機能の強化、コンプライアンスや環境問題への対応、人材育成と適材適所への配置、部門間の連携強化を通じて、組織の活性化と具体的課題への取り組みを進めています。

これらの戦略を通じて、塩水港精糖は、厳しい経営環境の中でも、安定した成長を目指し、社会に貢献できる企業を目指しています。