グルメ杵屋JP:9850

時価総額
¥220.4億
PER
36.7倍
飲食店経営を中心に、うどん「杵屋」、そば「そじ坊」、洋食「グルメ」、機内食、業務用冷凍食品製造、不動産賃貸、運輸事業を展開。

事業内容

グルメ杵屋は、飲食店の経営を主な業務とする企業グループです。グループは、グルメ杵屋本体、7つの連結子会社、1つの持分法適用関連会社で構成されています。主な事業セグメントは、レストラン事業、機内食事業、業務用冷凍食品製造事業、不動産賃貸事業、運輸事業、その他の事業です。

レストラン事業では、うどん部門として「杵屋」や「麦まる」、そば部門として「そじ坊」や「おらが蕎麦」、洋食部門として「グルメ」や「ロムレット」、和食部門として「丼丼亭」や「かつ里」を展開しています。また、アジア料理専門店として「シジャン」や「ティーヌン」も運営しています。

機内食事業は、子会社のエイエイエスケータリングが関西国際空港で航空機内食の調製・搭載を行っています。業務用冷凍食品製造事業は、アサヒウェルネスフーズが担当し、業務用の冷凍食品を製造しています。

不動産賃貸事業では、大阪木津卸売市場の経営と不動産賃貸を行っています。運輸事業は、水間鉄道が鉄道事業やバス運行を行っています。その他の事業としては、生鮮水産物の卸売や米穀販売、マレーシアでの中食食品の製造供給などがあります。

経営方針

グルメ杵屋は、「仕事を通じて人生を楽しみ、社会に貢献する」という理念のもと、食を通じて社会に貢献することを目指しています。特に「人が育てば企業が育つ」という信念に基づき、教育を最重点課題としています。また、株主との対話を重視し、開かれた株主総会を実践しています。

同社は、経済活動の正常化に伴う需要回復を背景に、事業収益の最大化を図るための戦略を推進しています。特に、企業風土の変革を通じて、付加価値の創造を目指しています。これにより、顧客や株主、従業員の期待に応えるバランスの取れた経営を行っています。

グルメ杵屋は、M&Aを活用し、国内外での事業拡大を図っています。具体的には、機内食事業や冷凍おせち料理製造業、地方卸売市場の開設、地方鉄道・バス事業、マレーシアでの食品製造など、多岐にわたる事業を展開しています。これにより、グループシナジーを創出し、付加価値を高めています。

2025年に向けた中期経営計画では、コロナ禍からの再成長を目指し、各事業での戦略実行を徹底しています。特に、レストラン事業では投資効率を重視し、競争力のある立地での展開を進めています。また、機内食事業では生産体制の改善と効率化を追求しています。

同社は、2030年を目標に、少子高齢化やライフスタイルの多様化に対応した事業展開を進めています。特に、冷凍食品市場でのODM・OEM事業を強化し、業界での地位を確立することを目指しています。また、日本語学校の拡大や外国人材の支援を通じて、人材不足への対応も進めています。

EXPO2025大阪・関西万博への参加を通じて、手打ちうどんや大阪の食文化を広めることを目指しています。これにより、外食産業だけでなく、幅広いフードビジネスを展開する企業グループとしての認知度を高め、新たなビジネスチャンスを模索しています。