イーレックスJP:9517

時価総額
¥520.6億
PER
再生可能エネルギーを軸に燃料、発電、トレーディング、電力小売事業を展開、バイオマス発電所運営やCO2フリープラン等のサービス提供。

沿革

1999-12日短エクスコ株式会社が事業多角化の一環として、電力事業を行う子会社「日短エナジー株式会社」を東京都中央区日本橋本石町にて設立
2000-07「イーレックス株式会社」へ社名変更
2001-01経済産業省へ「特定規模電気事業者」の届出
2001-04九州地区電力小売開始
2001-11関東地区電力小売開始
2003-03有限責任中間法人 日本卸電力取引所(現 一般社団法人 日本卸電力取引所)の社員として設立に参画
2005-04一般社団法人 日本卸電力取引所の取引会員登録
2010-02東北地区電力小売開始
2012-04イーレックスニューエナジー株式会社設立
2013-06イーレックスニューエナジー株式会社 土佐発電所 商業運転開始
2014-04中部地区電力小売開始
2014-07イーレックスニューエナジー佐伯株式会社設立
2014-12東京証券取引所マザーズ市場に株式上場
2015-04関西地区電力小売開始
2015-08佐伯バイオマスセンター株式会社設立
2015-09イーレックス販売1号株式会社(現 エバーグリーン・リテイリング株式会社)、イーレックス販売2号株式会社(旧 イーレックス・スパーク・エリアマーケティング株式会社)、イーレックス販売3号株式会社(現 エバーグリーン・マーケティング株式会社)設立
2015-10イーレックス・スパーク・マーケティング株式会社(現 エバーグリーン・リテイリング株式会社)、イーレックス・スパーク・エリアマーケティング株式会社、イーレックス販売3号株式会社(現 エバーグリーン・マーケティング株式会社)の「小売電気事業者」登録
2015-12中国地区電力小売開始
2016-04東京証券取引所市場第一部へ市場変更
2016-10株式会社沖縄ガスニューパワー設立
2016-11株式会社沖縄ガスニューパワー 沖縄地区電力小売開始
2017-04豊前ニューエナジー合同会社及び豊前バイオマスセンター株式会社設立
2017-06イーレックスニューエナジー佐伯株式会社 佐伯発電所商業運転開始
2017-07四国地区電力小売開始
2018-03EREX SINGAPORE PTE. LTD.設立
2018-04沖縄うるまニューエナジー株式会社設立
2018-11北海道地区電力小売開始
2019-03大阪ガス株式会社関連子会社 広畑バイオマス発電株式会社、当社初となるバイオマス(PKS)燃料長期供給契約を締結
2019-10東京電力エナジーパートナー株式会社と共同出資会社「エバーグリーン・マーケティング株式会社」設立
2020-01カンボジア王国における水力発電事業へ出資参画
2020-04豊前ニューエナジー合同会社 豊前バイオマス発電所 商業運転開始
2020-06大船渡発電株式会社 大船渡バイオマス発電所 商業運転開始
2021-07EREX SINGAPORE PTE. LTD.がSTRAITS GREEN ENERGY PTE. LTD.の株式を追加取得し子会社化
2022-02ズームエナジージャパン合同会社(現 ティーダッシュ合同会社)の持分を取得し子会社化
2022-04沖縄うるまニューエナジー株式会社 中城バイオマス発電所 商業運転開始
2022-08株式会社イーセルの株式を取得し子会社化
2023-03東京証券取引所プライム市場へ市場変更
2023-05国内初商用の水素専焼発電所「富士吉田水素発電所」商用運転開始
2023-07糸魚川発電所株式会社の株式を取得し子会社化
2023-08TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言への賛同を表明

事業内容

イーレックスは、持続可能な社会の実現を目指し、再生可能エネルギーを核とした事業展開を行っています。同社グループは、燃料事業、発電事業、トレーディング事業、電力小売事業の4つのセグメントを一体化させ、安定的な収益確保とリスクの分散化を図りながら成長を遂げています。

電力小売事業では、エバーグリーン・マーケティング株式会社やエバーグリーン・リテイリング株式会社をはじめとする販売子会社5社が、全国の法人・個人に電力を供給。CO2フリープランやデマンドレスポンスサービス、太陽光PPAなど、多様なサービスを展開しています。

発電事業では、バイオマスを燃料とする発電所を運営。佐伯、豊前、大船渡、沖縄の4発電所は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)に基づき、発電した電力を販売しています。また、糸魚川発電所の株式譲渡契約を締結し、バイオマス専焼発電所への転換を進めています。

燃料事業では、バイオマス燃料の安定供給とコスト低減を目指し、EREX SINGAPORE PTE.LTD.を通じて、良質なバイオマス燃料を調達。新規バイオマス燃料の開発や未利用の木質残渣・もみ殻等の活用も進めています。

トレーディング事業では、市場環境の変化に対応し、安定的かつ価格競争力のある電力調達を目指しています。電力市場価格変動リスクを低減するためのデリバティブ取引や環境価値取引等も手掛けています。

海外事業では、アジア諸国における再生可能エネルギーの事業展開を推進。カンボジアの水力発電プロジェクトやベトナムでのバイオマス発電事業の開始など、脱炭素化とエネルギー自給率の向上に貢献しています。

経営方針

イーレックスは、2030年ビジョン「持続可能な社会実現のために再生可能エネルギーをコアに電力新時代の先駆者になる」を掲げ、経済合理性を追求しつつ、国内外で再生可能エネルギーを基軸にした事業展開を進めています。同社は、気候変動対策に積極的に取り組み、再生可能エネルギーの開発促進やCO2フリー電気の供給拡大を通じて、脱炭素社会への移行を目指しています。

経営環境の変化に対応するため、イーレックスは「第二の創業」と位置づけ、変革と海外事業拡大を推進しています。具体的には、事業体質の強化と新たな事業領域への展開をテーマに、持続的な成長を目指しています。電力小売事業では、多様な新サービスや料金プランの開発、提供を進め、発電事業では、バイオマス発電所の安定稼働に注力しています。また、燃料事業では、バイオマス燃料の調達源の拡充やサプライチェーンの強化を図り、トレーディング事業では、電力調達の最適化と価格競争力の確保に努めています。

海外事業の拡大も重要な戦略であり、カンボジアの水力発電プロジェクトやベトナムでのバイオマス発電事業など、アジア諸国での再生可能エネルギー事業を積極的に推進しています。これらの取り組みを通じて、イーレックスは脱炭素社会の実現に貢献し、環境価値を収益源として成長を加速させることを目指しています。