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関通JP:9326
事業内容
関通は、主に物流サービス事業とITオートメーション事業を展開しています。物流サービス事業では、Eコマースや通信販売事業者向けに、商品の入庫、在庫管理、出庫などの配送センター業務を代行するEC・通販物流支援サービスを提供しています。このサービスは、2000年頃からのインターネット通販の黎明期から培ったノウハウを活用しています。
関通は、物流サービス事業の一環として、受注管理業務代行サービスも提供しています。これは、Eコマースにおける注文内容の確認、電子メール対応、入金確認、出荷指示データ作成などを代行するサービスです。また、物流コンサルティングサービスも展開しており、物流現場の改善による生産性向上を目的としたコンサルティングを行っています。
ITオートメーション事業では、関通が開発した倉庫管理システム「クラウドトーマス」やチェックリストシステム「アニー」を提供しています。「クラウドトーマス」は、在庫管理や倉庫内業務の効率化を実現するソフトウェアで、「アニー」は作業手順をチェックリスト形式で管理するシステムです。これらのシステムは、物流業務の標準化と効率化を支援します。
その他の事業として、関通は外国人技能実習生教育サービスや福祉・教育サービスも展開しています。外国人技能実習生教育サービスでは、ミャンマーからの実習生に対する現地教育カリキュラムを提供し、日本での即戦力となる人材を育成します。福祉・教育サービスでは、発達障害を持つ子供向けの放課後デイサービスや企業主導型保育事業を運営しています。
経営方針
関通は、物流サービスを中心に成長戦略を展開しています。具体的には、人的、物的、情報的経営資源を活用し、物流サービスの改善を図る「集中戦略」を採用しています。この戦略により、物流サービスの市場開拓を進め、得られたノウハウを新たなサービスとして商品化し、顧客満足度を高めることを目指しています。
同社は、持続的な成長を実現するため、物流サービスの市場拡大を図り、改善活動を通じて得たノウハウを活用して新たなサービスを開発しています。これにより、より多くの顧客を獲得し、サービスの利用を促進することで事業の拡大を図っています。また、M&Aを通じて新たな経営資源を獲得し、既存サービスとの相乗効果を追求しています。
関通は、物流サービスの提供を主軸とし、特にEコマースや通信販売事業者向けの配送センター代行サービスを展開しています。EC市場の拡大に伴い、物流サービスの需要が増加している中で、同社は市場の変化に対応し、サービスの質を向上させることに注力しています。
同社は、2026年2月期に売上高15,965百万円、営業利益259百万円を計画しています。情報セキュリティの強化や効率的な物流サービスの提供を通じて、業績の回復と安定化を図る方針です。また、IT技術を活用した生産性向上にも取り組んでいます。
関通は、優秀な人材の確保と育成を重視しています。新卒採用や外国人技能実習生の受け入れを通じて人材を確保し、独自の教育プログラムで人材育成を進めています。これにより、物流品質の維持・向上を図り、顧客ニーズに応える体制を整えています。
同社は、事業規模の拡大を目指し、統合物流サービスの提案を強化しています。新サービスの創出やM&Aを通じて顧客基盤を拡大し、企業価値を高める方針です。また、ITオートメーション事業の拡大も進め、利益貢献を図っています。