ヤマタネJP:9305

時価総額
¥570.2億
PER
11.1倍
物流関連では倉庫業や港湾運送業、貨物利用運送業を展開し、食品関連では玄米の仕入れ・販売や冷凍食品の卸売を行う企業。

事業内容

ヤマタネは、物流関連、食品関連、情報関連、不動産関連の4つの事業セグメントを展開しています。

物流関連では、倉庫業を中心に、寄託を受けた物品を保管し、入出庫の荷役業務を行っています。ヤマタネロジワークスがこの業務を担当しています。また、港湾運送業では、京浜港と神戸港で一般港湾運送事業を展開しています。

貨物利用運送業では、荷主の依頼に応じて実運送業者のサービスを利用し、貨物を運送します。ヤマタネロジスティクスがこの業務を担い、国内外の運送を行っています。

食品関連では、米穀の出荷や販売を行い、全国の主要産地から玄米を仕入れ、精米加工して販売しています。また、冷凍食品を中心とした加工食品の卸売販売も行っています。ショクカイが関連会社として関与しています。

情報関連では、コンピュータシステムの導入、開発、保守、運用のトータルサービスを提供しています。ソフトウェアやハードウェアの研究・開発、販売も行い、棚卸サービスの提供や管理も行っています。ヤマタネシステムソリューションズが関連会社です。

不動産関連では、不動産の売買、仲介、ビルの賃貸、管理を行っています。ヤマタネ自身がこの業務を担当しています。

経営方針

ヤマタネは、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指し、2030年を目標に掲げた「サステナビリティ方針」を推進しています。この方針では、環境、社会、ガバナンスの3つの領域における重要課題を特定し、具体的な行動指針を設定しています。環境面では温室効果ガスの削減、社会面では製品・サービスの品質向上、ガバナンス面では透明性の向上を目指しています。

ヤマタネの中期経営計画「ヤマタネ2028プラン」は、企業価値の向上と次の100年に向けた転換期を目指しています。この計画では、部門別収益管理の高度化や事業シナジーの創出を通じて、資本効率を意識した事業推進を図ります。また、カンパニー制の導入により、意思決定のスピードを向上させ、成長投資を活性化させることを目指しています。

ヤマタネの成長戦略は、物流、食品、情報、不動産の各事業セグメントでのシナジー創出に重点を置いています。物流では「食×物流」のシナジーを追求し、食品ではバリューチェーンの拡大を図ります。情報関連では特化型SI展開を進め、不動産ではCRE戦略の高度化を目指しています。これにより、各事業の収益力を強化し、持続可能な成長を実現します。

ヤマタネは、農業問題への取り組みも重視しています。地域の生産者と協力し、先進的な農業運営モデルの確立を目指しています。人財支援や農産物の生産革新を通じて、持続可能な農業の実現を目指し、地域社会への貢献を図っています。これにより、農業の活性化と持続可能な社会の実現に寄与します。