九州旅客鉄道JP:9142

時価総額
¥6339.3億
PER
13.5倍
運輸サービス、不動産・ホテル、流通・外食、建設、ビジネスサービスの各事業を九州全域で展開する企業。

事業内容

九州旅客鉄道(JR九州)は、九州全域を中心に多岐にわたる事業を展開しています。主な事業セグメントは、運輸サービス、不動産・ホテル、流通・外食、建設、ビジネスサービスの5つです。

運輸サービスグループでは、鉄道事業とバス事業を展開しています。鉄道事業では、九州の7県で新幹線2路線、幹線8路線、地方交通線13路線を運営し、総営業キロは2,342.6キロに及びます。また、「ななつ星in九州」や「D&S(デザイン&ストーリー)列車」などの観光列車も運行しています。バス事業では、乗合バス、高速バス、貸切バスを運営しています。

不動産・ホテルグループでは、不動産賃貸業、不動産販売業、ホテル業を行っています。不動産賃貸業では、九州の主要都市で駅ビルの管理運営を行い、「RJR」ブランドでマンション賃貸も展開しています。不動産販売業では、「MJR」ブランドで分譲マンションを販売しています。ホテル業では、九州を中心に国内外で宿泊特化型ホテルを運営しています。

流通・外食グループでは、小売業と飲食業を展開しています。小売業では、土産専門店「銘品蔵」やコンビニエンスストア「ファミリーマート」を運営しています。飲食業では、ファーストフード店を展開しています。

建設グループでは、鉄道関連の土木・軌道・建築工事やメンテナンスを行っています。官公庁工事や民間工事も手がけ、鉄道の専門技術を活かした事業を展開しています。

ビジネスサービスグループでは、建設機械の販売・レンタル事業を行っています。建設機械やディーゼルエンジン、発電機の販売・レンタル、メンテナンス、教習を提供しています。

経営方針

九州旅客鉄道(JR九州)は、九州全域を中心に多岐にわたる事業を展開しています。同社は、持続可能な成長を目指し、2025-2027年の中期経営計画を策定しました。この計画では、サステナブルなモビリティサービスの実現、事業間連携の強化によるまちづくり、未来への種まきの3つの重点戦略を掲げています。

まず、サステナブルなモビリティサービスの実現に向けて、運賃改定を契機に安全性や顧客満足度の向上を図ります。これにより、物価高騰や人材確保に対応し、持続的な成長を目指します。また、事業間連携を強化し、駅を中心としたまちづくりを推進します。顧客接点の強化やCRM施策の推進により、利用頻度の増加を図ります。

さらに、未来への種まきとして、新たな事業機会の創出とレジリエンスの強化に取り組みます。ベンチャーキャピタルへの出資を通じてスタートアップとの協業を加速し、新規事業の開拓を進めます。また、人的資本の拡充や環境課題への統合的なアプローチを通じて、持続可能な社会の形成に貢献します。

DX戦略の推進も重要な柱です。デジタル技術を活用し、まちや顧客、社員を元気にする取り組みを進めます。システム・インフラの整備や人材育成を通じて、企業文化の変革を図ります。これらの戦略を通じて、JR九州は地域社会と共に成長し続けることを目指しています。