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サンリオJP:8136
事業内容
サンリオは、キャラクターの使用許諾業務、ギフト商品の企画・販売、テーマパーク事業などを手がけています。キャラクターの使用許諾業務では、商品化権の許諾と管理を行っています。ギフト商品の企画・販売では、ギフト商品やグリーティングカード、出版物の企画・販売、ビデオソフトの製作・販売を行っています。
テーマパーク事業では、テーマパークの運営やミュージカルの企画・公演を行っています。その他の事業としては、ロボットの販売・賃貸、自動車の賃貸、損害保険代理業務などがあります。これらの事業は、サンリオとその子会社21社によって構成されています。
日本国内では、サンリオがギフト商品の企画・販売や商品化権の許諾・管理を行っています。また、サンリオエンターテイメントがテーマパークの運営を担当しています。さらに、ココロがロボットの販売・賃貸を行っています。
欧州では、Sanrio GmbHやSanrio Global Ltd.などがギフト商品の企画・販売、商品化権の許諾・管理を行っています。北米では、Sanrio, Inc.が同様の業務を担当しています。南米では、Sanrio Do Brasil Comercio e Representacoes Ltda.やSanrio Chile SpA.が活動しています。
アジアでは、三麗鴎股イ分有限公司やSanrio(Hong Kong)Co., Ltd.などがギフト商品の企画・販売、商品化権の許諾・管理を行っています。これらの事業を通じて、サンリオは世界中でそのブランドを展開しています。
経営方針
サンリオは、成長戦略として多角的なアプローチを採用しています。まず、業績の安定化を図るため、キャラクターIPの多様化を進めています。これにより、特定のキャラクターに依存しない収益構造を構築し、業績のボラティリティを抑制することを目指しています。特に、欧米市場での話題性を高めるために映像コンテンツへの投資を強化しています。
また、サンリオはグローバルでのIPの「Evergreen化」を推進しています。これは、IPが一時的なブームに左右されず、長期間にわたって持続的なブランド価値を持つことを意味します。具体的には、グローバルコンテンツへの投資や、動画配信プラットフォームとの連携を通じて、IPの認知度と好意度を維持する取り組みを行っています。
さらに、サンリオはグローバル成長基盤の構築にも注力しています。北米やアジア市場での事業拡大を進めるとともに、新規市場の開拓を目指しています。これには、現地マネジメントの強化や、グローバルな視点での財務戦略の確立が不可欠です。また、M&Aや資本提携を通じて、必要なリソースを積極的に確保する方針です。
IPポートフォリオの拡充とマネタイズの多層化も重要な戦略です。サンリオは、グッズ中心の価値提供から脱却し、映像やゲーム、教育など多様な接点でのIP体験を創出しています。また、UGXを活用した創作支援や新規IPの創造を通じて、ターゲット市場の拡大を図っています。
最後に、ダイバーシティ・マネジメントを活用し、グローバルなマーケティング体制を強化しています。地域や文化に応じた商品開発と協業を進める一方で、情報管理システムを統合し、迅速な市場対応を可能にする体制を整えています。これにより、サンリオは多様な市場での競争力を高めています。