サンゲツJP:8130

時価総額
¥1844.1億
PER
14.1倍
国内インテリア、エクステリア、海外の各セグメントで壁装材や床材、ファブリックの製造・販売、空間デザイン・施工を手がける。

事業内容

サンゲツは、国内インテリア、国内エクステリア、海外の3つの事業セグメントを展開しています。国内インテリアセグメントでは、壁装材、床材、ファブリック(カーテン・椅子生地)を主力商品とし、設計・デザインから施工までの空間づくりを手がけています。サンゲツ沖縄やサンゲツヴォーヌなどの子会社が地域や専門分野に特化した事業を展開しています。

国内エクステリアセグメントでは、サングリーンが門扉、フェンス、カーポートなどのエクステリア商品を提供し、住宅から非住宅市場まで幅広く対応しています。外構の空間提案や施工も行っており、顧客の多様なニーズに応えています。

海外セグメントでは、米国のKOROSEAL INTERIOR PRODUCTS HOLDINGS, INC.が壁紙の製造・販売を行っています。シンガポールのGoodrich Global Holdings Pte. Ltd.は東南アジア、中国・香港でインテリア商材を販売しています。また、D'Perception Pte Ltdはシンガポールを中心にオフィスや商業施設の空間デザインと内装施工を手がけています。

経営方針

サンゲツは、成長戦略として「スペースクリエーション企業」への転換を掲げています。このビジョンは、2020年度から始まった10カ年の長期ビジョン「DESIGN 2030」に基づいており、インテリア、エクステリア、海外、空間総合の4つの中核事業の深化と変革を進めています。また、新規事業の探索と創出にも積極的に取り組んでいます。

2023年度から始まった中期経営計画「BX 2025」では、次の飛躍に備える3年間と位置付け、人的資本、デジタル資本、ソリューション提供力、エクステリア事業と海外事業、社会価値の5つを重要施策として掲げています。これにより、サンゲツは市場のニーズや社会課題に対応し、企業価値のさらなる向上を目指しています。

サンゲツは、国内外でのM&Aや物流・ITへの投資を通じて成長投資を加速しています。これにより、2014年度の営業利益80.3億円から2024年度には181.7億円にまで成長を遂げています。これらの施策を通じて、サンゲツは持続的な成長と価値創造を実現しようとしています。

企業理念の見直しも進められ、2024年1月に新たな企業理念が公表されました。この理念は、経済価値と社会価値の創出を通じて「すべての人と共に、やすらぎと希望にみちた空間を創造する」ことを目指しています。社員一人ひとりがこの理念を理解し、企業活動の変革を進める当事者となるよう、ボトムアップでの取り組みが進められています。