丸紅JP:8002

時価総額
¥6.74兆
PER
13.1倍
国内外でライフスタイル、フォレストプロダクツ、情報ソリューション、食料、アグリ事業、化学品、金属、エネルギー、電力、インフラプロジェクト、航空・船舶、金融・リース・不動産、建機・産機・モビリティ、次世代事業開発など多岐にわたる事業を展開。

事業内容

丸紅は、多岐にわたる事業セグメントを持ち、国内外で幅広い事業を展開しています。ライフスタイルセグメントでは、アパレルやフットウェア、生活用品、スポーツ用品などを取り扱い、商品の企画から製造、卸売、小売販売までを行っています。主要な子会社には丸紅インテックスや丸紅テクノラバーがあります。

フォレストプロダクツセグメントでは、製紙原料や板紙、バイオマス燃料の製造・販売を行い、植林事業にも参画しています。主要な子会社には興亜工業や丸紅フォレストリンクスが含まれます。情報ソリューションセグメントでは、ICT分野でのシステムソリューションやモバイル事業、物流分野でのフォワーディング事業を展開しています。

食料第一セグメントでは、乳製品や砂糖、加工食品などを取り扱い、原料調達から生産、加工、流通までを行っています。主要な子会社にはアトリオン製菓や丸紅シーフーズがあります。食料第二セグメントでは、飼料穀物や大豆、小麦などを取り扱い、穀物集荷や配合飼料製造、畜肉の生産・販売を行っています。

アグリ事業セグメントでは、米国や欧州、南米、アジアで農業資材の小売・卸売を展開しています。化学品セグメントでは、石油化学品から電子材料、機能化学品まで多様な製品を提供し、ライフサイエンスやデジタルヘルス分野での新たなビジネスモデルを構築しています。

金属セグメントでは、鉄鋼や非鉄軽金属の原料資源の開発、製造、販売を行い、リサイクル事業も展開しています。新エネルギー開発推進部では、水素や燃料アンモニアの製造、トレード、マーケティングを行い、脱炭素事業に取り組んでいます。

エネルギーセグメントでは、天然ガスや石油、LPGのトレード、物流、マーケティングを行い、原子力事業にも参画しています。電力セグメントでは、発電事業や電力サービス事業を展開し、発電・送変電機器の納入や工事請負も行っています。

インフラプロジェクトセグメントでは、エネルギー関連インフラや交通インフラ、社会インフラの開発・投資・運営を行い、関連設備の納入・工事請負も手がけています。航空・船舶セグメントでは、航空機や防衛宇宙関連機器の輸出入、船舶の取引仲介・ファイナンスを行っています。

金融・リース・不動産セグメントでは、自動車販売金融や航空機リース、不動産開発、保険仲介などを行っています。建機・産機・モビリティセグメントでは、建設機械や自動車の輸出入、卸売、小売、製品開発を行っています。

次世代事業開発セグメントでは、医薬品や医療機器、DX・ITサービス、ビューティー、コンシューマーブランドなどの新たなビジネスモデルの開発を推進しています。次世代コーポレートディベロップメントセグメントでは、東南アジアや米国でのコンシューマービジネスへの投資を通じて、企業価値の向上を目指しています。

経営方針

丸紅は、急速に変化する経営環境に対応するため、中期経営戦略「GC2027」を策定し、成長を加速させる方針を掲げています。この戦略は、既存事業の強化と拡張、成長への資本配分、そしてGlobal crossvalue platformの追求を3つの成長ドライバーとしています。これにより、利益成長と企業価値の向上を目指しています。

具体的には、2030年度までに時価総額10兆円超を目指し、ROEの維持・向上とPERの向上を通じて、株主資本コストの低減と期待成長率の向上を図ります。2027年度までに連結純利益6,200億円以上、基礎営業キャッシュ・フロー20,000億円を目標とし、総還元性向を40%程度に設定しています。

丸紅は、成長領域への重点投資を行い、競争優位性のある既存事業領域に資本を優先的に配分します。また、グリーンを事業価値の構成要素とし、2050年までにGHG排出ネットゼロを達成することを目指しています。これにより、脱炭素社会・循環経済への移行を推進し、ネイチャーポジティブを実現します。

さらに、丸紅は株主還元方針として、安定した配当を行いつつ、中長期的な利益成長により増配を継続します。1株当たり年間配当金100円を基点とする累進配当を実施し、機動的な自己株式取得を行うことで、株主価値の向上を図ります。