東リJP:7971

時価総額
¥446.2億
PER
10.8倍
インテリア製品の製造を行うプロダクト事業と、インテリア関連商材の仕入販売及び内装工事を行うインテリア卸及び工事事業。

事業内容

東リは、主に内装材を中心としたインテリア製品の製造を行う「プロダクト事業」と、インテリア関連商材の仕入販売及び内装工事を行う「インテリア卸及び工事事業」の2つの事業セグメントを持っています。これらの事業は、東リとその子会社18社、関連会社1社の計20社で構成されています。

プロダクト事業では、東リとその関連会社10社がインテリア製品の製造を行っています。具体的には、ビニル床タイルやビニル床シートなどのビニル系床材製品を製造しています。また、カーペットや壁装材の製造も行っており、カーテンの企画及び縫製も手がけています。さらに、東リ物流は製商品の在庫管理と配送業務を担当しています。

インテリア卸及び工事事業では、関係会社9社がインテリア関連商材の仕入販売と内装工事を行っています。リックやキロニー、北海道東リは商材の仕入販売を担当し、テクノカメイと東リインテリアサービスは内装工事を行っています。また、東璃(上海)貿易有限公司とTOLI North America Corporationは、それぞれ中国と北米で東リブランド製品の仕入販売を行っています。

今後、東リは事業ポートフォリオ戦略を明確にするため、報告セグメントを「インテリア事業」「グローバル事業」「建材その他事業」の3つに変更する予定です。詳細は、2025年の新中期経営計画に関する資料で確認できます。

経営方針

東リは、2030年度を見据えた長期ビジョン「TOLI VISION 2030」を掲げ、その実現に向けた中期経営計画「SHINKA Plus ONE 2.0」を推進しています。この計画は、前計画での投資効果を最大化し、新たな成長戦略を展開することで、持続的な成長を目指しています。

同社は、国内市場の縮小リスクに対抗するため、製品競争力の強化を図っています。具体的には、機能性強化のための技術研究や製造原価の低減を進め、選ばれる製品開発を目指しています。また、事業領域の拡大を図り、新たな成長のタネを創出することにも注力しています。

グローバル事業の拡大も重要な戦略の一つです。北米や中国を中心に販売網を拡充し、技術開発力を高めることで、グローバル市場での「JAPAN TOLI」ブランドの存在感を強化しています。これにより、質的量的な成長を目指しています。

サプライチェーンマネジメントの最適化も重視されています。在庫量の最適化やリードタイムの短縮を進め、市場の変化に迅速に対応するためのリスク管理を強化しています。これにより、効率的なサプライチェーンを構築しています。

ESG経営の推進も重要な柱です。環境・社会・ガバナンスの各側面での取り組みを強化し、経済的価値と社会的価値の両立を目指しています。これにより、持続可能な社会の実現に貢献しています。

同社は、安心・安全なモノづくりを推進し、環境・化学物質に関する法規を遵守しています。また、品質不正の未然防止体制を構築し、顧客に安心を提供することを目指しています。これにより、信頼される企業を目指しています。

人材の確保も重要な課題です。多様化する働き方に対応し、個人の能力を最大限に引き出す「TOLIワークスタイル」を実現するため、人事制度の見直しや職場環境の整備を進めています。また、建設業界への入職支援も行っています。

情報セキュリティの強化も進めています。サイバー攻撃の脅威に対抗するため、ITリテラシーの向上やリスク管理体制の強化を図っています。これにより、事業活動の安全性を確保しています。