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フジコピアン (7957) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
フジコピアンは、印字記録媒体および事務用消耗品の製造・販売を主力事業とする専門メーカーです。同社は熱転写リボンやインパクトリボン、修正テープ、機能性フィルムなど、オフィスや産業用の印字・記録関連製品を幅広く提供しています。また、ベトナム子会社ではプラスチック成形品の製造も手がけています。
同社の収益構造は、印字記録媒体および事務用消耗品関連事業が中心となっています。製品は国内外の文具メーカーや産業機器メーカー向けに供給されており、日本国内での製造・販売に加えて、香港子会社を通じた海外展開も進めています。ベトナム子会社では製造コストの最適化を図りながら、アジア市場への供給拠点としても機能しています。
事業セグメントは大きく二つに分かれており、主力の印字記録媒体および事務用消耗品関連事業では、熱転写関連製品、インパクトリボン、テープ類、機能性フィルム「FIXFILM」、各種カーボン紙を展開しています。一方、プラスチック成形関連事業では、プラスチック製キャップなどの成形品を製造しており、事業の多様化を図っています。
経営方針
フジコピアンは現在、厳しい経営環境の中で大幅な戦略見直しを迫られています。同社は2025年12月期に3年連続の営業赤字を記録し、売上高8,475百万円、営業損失230百万円という深刻な業績悪化に直面しました。中国・欧州市場の低迷や新規開発テーマの立ち上げ遅れ、原材料価格の高騰などが要因となり、当初目標から大きく乖離する結果となっています。
この状況を受けて、同社は2026年から2030年までの5年間にわたる新中期経営計画「FCX80」を策定しました。最終年度の2030年には売上高110億円、営業利益10億円、ROE7.3%という野心的な目標を設定しています。計画の特徴は従来の3年間から5年間に延長し、毎年見直すローリング方式を採用することで、環境変化に柔軟に対応できる体制を構築することです。重点投資分野では、事業ポートフォリオの変革を軸に「中核的成長事業」「基盤収益事業」「戦略的育成事業」の3つに区分し、選択と集中を進めています。
新市場開拓では、TTM(サーマルトランスファーメディア)事業において、国内市場での高いシェアを活かしつつ海外展開を加速させる戦略です。同社はオンデマンド印刷方式の本格量産化により、従来の印刷版が不要な技術で競争優位性を確立しようとしています。また、機能性フィルム分野では「基材レス ディファレンスフィルム」など新製品を活用し、電子・光学・精密加工分野での市場開拓を重点的に進める計画です。テープ類やインパクトリボンなどの基盤事業については、コストダウンと新興国展開によりキャッシュ創出力を高める方針です。
技術革新への取り組みでは、京都工芸繊維大学、九州大学、京都大学との産学連携を継続し、有機合成技術やCO2回収技術、濃厚ポリマーブラシなど先端技術の実用化を目指しています。同社は「コンカレントエンジニアリング」を導入して開発リードタイムを短縮し、開発チャレンジテーマの早期立ち上げを図ります。また、2030年度までにCO2排出量を2019年度比30%削減する環境目標も設定し、LNG優先使用や再生可能エネルギー導入などの施策を推進しています。人的資本投資では、従業員一人ひとりが「経営パートナー」として活躍できる組織風土の醸成を重視し、女性活躍推進やエンゲージメント向上にも取り組んでいます。