メニコンJP:7780

時価総額
¥1130.4億
PER
19倍
ビジョンケア事業ではコンタクトレンズ「メルスプラン」やケア用品の製造・販売、その他事業では動物用医療製品や農水産物の輸出入を展開。

事業内容

メニコンは、主にビジョンケア事業とその他の事業セグメントを展開しています。ビジョンケア事業では、コンタクトレンズやケア用品の製造・販売を行っており、定額制会員システム「メルスプラン」も提供しています。このプランは、紛失や破損時の保証を含むサービスで、132万人の会員を有しています。

ビジョンケア事業では、ハードコンタクトレンズ、ソフトコンタクトレンズ、ディスポーザブルコンタクトレンズ(1日使い捨て、2週間交換、1ヵ月交換タイプ)を製造・販売しています。また、ケア用品も製造・販売しており、国内外に生産工場を持ち、特に1日使い捨てコンタクトレンズの供給能力を強化しています。

その他の事業では、動物用医療製品の開発・販売、農畜資材の開発・販売、生殖補助医療製品の開発・販売、人材派遣、農水産物の販売・輸出入を行っています。特に、動物医療ビジネスでは、動物の眼科医療に注力し、獣医師と共同で治療用器具やサプリメントを開発しています。

メニコンは、ヘルスケア・ライフケア分野にも進出しており、フェムテック関連商材や環境関連事業に注力しています。堆肥化促進材「ResQ」や稲わら分解促進材「アグリ革命」、改良日本芝「ナルオターフ」の生産・販売を行っています。また、食品事業では、板橋貿易株式会社を通じて鮮魚や日本米の輸出入を行っています。

経営方針

メニコンは、成長戦略として「Vision2030」を掲げ、グローバル市場での存在感を高めることを目指しています。この計画のもと、同社は「新しい『みる』を世界に」をスローガンに、五感を通じて人々が幸せや豊かさを実感できる商品やサービスを提供することを目指しています。

メニコンの中期経営計画「Vision2030」では、2028年までに連結売上高1,400億円超、営業利益率12%、ROE12%を目標としています。この目標達成に向けて、同社は1日使い捨てコンタクトレンズの生産能力を強化し、オルソケラトロジー関連製品の市場拡大を進めています。

同社の成長戦略は、1日使い捨てコンタクトレンズのグローバルトッププレーヤーを目指す「1DAY戦略方針」と、近視進行抑制に関する新たな価値を創造する「オルソケラトロジー関連戦略方針」の2つに分かれています。これにより、メニコンは市場の需要に応じた製品供給を強化しています。

メニコンは、ビジョンケア事業を中心に、ヘルスケア・ライフケア事業の拡大にも注力しています。特に、持続可能な社会の実現に向けた活動を重要課題とし、地球環境への負荷低減や地域社会への貢献を通じて、企業価値の向上を図っています。

また、同社はガバナンス体制の充実とコンプライアンスの強化を進め、リスクマネジメントを通じて経営の安定化を図っています。これにより、持続的な成長と長期的な企業価値の向上を目指しています。