岡本硝子JP:7746

時価総額
¥72.2億
PER
360.5倍
特殊ガラス及び薄膜製品の製造販売を行い、光学事業、照明事業、機能性薄膜・ガラス事業、その他の医療向けガラス製品などを展開。

事業内容

岡本硝子は、特殊ガラスおよび薄膜製品の製造販売を主な事業としています。同社は、6つの関連会社と共に事業を展開しており、光学事業、照明事業、機能性薄膜・ガラス事業、その他の4つの事業セグメントを持っています。

光学事業では、プロジェクター用反射鏡やフライアイレンズ、デジタルシネマ用映写機の反射鏡などを製造・販売しています。フライアイレンズは、プロジェクター内部で光の焦点を拡散させ、画面の明るさを均一にする効果があります。

照明事業では、自動車用ヘッドライトやフォグライト用カバーガラス、一般用照明用ガラス製品を製造・販売しています。これにより、さまざまな照明ニーズに対応しています。

機能性薄膜・ガラス事業では、ガラス容器への加飾蒸着や高耐久性銀ミラー(Hi-Silver®)、コックピット用液晶ディスプレイの表面ガラスへの蒸着、フリット(ガラス粉末)などを製造・販売しています。

その他の事業では、デンタルミラーなどの医療向けガラス製品や洗濯機用ドアガラスなどを製造・販売しています。これにより、医療や家庭用製品の分野にも貢献しています。

経営方針

岡本硝子は、地球環境問題を重視し、環境に優しいガラス製品を通じて社会貢献と事業拡大を目指しています。同社は、社員一人ひとりの成長を促し、活気ある企業文化を築くことを基本方針としています。特に、特殊ガラスと薄膜技術を駆使し、顧客に感動を与える製品・サービスの提供を続けることを目指しています。

同社の中期経営計画「GROWTH25」では、事業ポートフォリオの革新を進め、機動力、技術力、コスト競争力を再進化させることを掲げています。これにより、次期計画「GROWTH28」での再成長を目指し、売上高営業利益率10%を達成することを目標としています。また、成長が見込まれる分野への投資を集中し、企業の成長とレジリエンス強化を図ります。

岡本硝子は、コア技術である硝材開発技術、精密成型技術、薄膜蒸着技術を再進化させ、モビリティ、ヘルスケア、環境といった成長ターゲット分野での事業拡大を進めています。特に、フライアイレンズや車載部品、フリット、放熱基盤、偏光子、機能性薄膜などの製品に注力し、技術革新と市場ニーズに応える取り組みを行っています。

同社は、プロジェクター市場の変化に対応しつつ、次世代自動車向け部品やデジタルトランスフォーメーションに対応する新規製品の開発を推進しています。特に、固体光源化に対応した光学部品や高放熱セラミックス基板の生産能力増強、次世代自動車向け車載部品の事業化を進めています。また、デジタルトランスフォーメーションに向けた商品展開やソリューションビジネスの拡大にも注力しています。