島津製作所JP:7701

時価総額
¥1.29兆
PER
23.3倍
計測機器、医用機器、産業機器、航空機器、不動産賃貸など多岐にわたる事業を展開する企業。

事業内容

島津製作所は、計測機器、医用機器、産業機器、航空機器、その他の事業セグメントを持ち、研究開発、製造、販売、保守サービスを展開しています。これらの事業は、連結財務諸表のセグメント情報と一致しています。

計測機器セグメントでは、クロマト分析システムや質量分析システム、光分析システムなどを提供しています。主要な関係会社には、島津サイエンス東日本や島津サイエンス西日本などがあります。また、保守サービスは島津アクセスが担当しています。

医用機器セグメントでは、血管撮影システムやX線TVシステム、PETシステムなどを手がけています。島根島津やシマヅ プレシジョン インスツルメンツ インクなどが製造・販売を行い、島津メディカルシステムズが販売・保守サービスを提供しています。

産業機器セグメントでは、ターボ分子ポンプや油圧ギヤポンプ、工業炉などを扱っています。島津産機システムズや島津プレシジョンテクノロジーが製造・販売を担当しています。

航空機器セグメントでは、フライトコントロールシステムやエアマネジメントシステムを提供しています。島津エアロテックやシマヅ プレシジョン インスツルメンツ インクが製造・販売を行っています。

その他の事業には、不動産賃貸や不動産管理、建設舗床業などがあります。島津総合サービスや太平工業がこれらの事業を担当しています。

経営方針

島津製作所は、科学技術を通じて社会に貢献することを基本方針とし、持続可能な社会の実現を目指しています。同社は、地球環境の保護やグローバル社会の持続可能性を重視し、サステナビリティ経営を推進しています。これにより、社会課題の解決と企業価値の向上を図り、ステークホルダーからの信頼を得ることを目指しています。

中長期的な経営戦略として、島津製作所は4つの社会価値創生領域に注力しています。ヘルスケア領域では、AIを活用した分析プロセスの革新や医薬品精製装置の拡大を進めています。グリーン領域では、水素エネルギーやバイオ燃料の開発を通じてカーボンニュートラル社会の実現を目指しています。マテリアル領域では、革新素材の開発とサーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを強化しています。

インダストリー領域では、半導体市場や電気自動車市場でのソリューション提供を強化し、成長を目指しています。また、リカーリングビジネスの拡大を図り、試薬や消耗品のラインアップを充実させています。さらに、新事業の創出と開発力の強化を目指し、スタートアップとの共創やCVC活動を推進しています。

経営基盤の強化においては、北米、中国、インドでの現地開発や生産体制を強化し、顧客中心の体制変革を進めています。環境経営と健康経営にも注力し、脱炭素社会の構築や社員の健康増進を図っています。これらの取り組みを通じて、島津製作所は持続可能な成長を目指しています。