スズキJP:7269

時価総額
¥4.63兆
PER
14.2倍
四輪車、二輪車、船外機、電動車いすの製造販売を行い、物流サービスや不動産販売も手がける企業。

事業内容

スズキは、四輪車、二輪車、船外機、電動車いすの製造販売を主な事業としています。さらに、これらの事業に関連する物流やその他のサービスも展開しています。スズキは、国内外に多くの子会社や関連会社を持ち、グローバルに事業を展開しています。

四輪事業では、スズキ本社が製造を行い、海外ではMagyar Suzuki Corporation Ltd.やMaruti Suzuki India Ltd.などの子会社が製造を担当しています。部品の一部は、国内ではスズキ部品製造株式会社、海外ではKrishna Maruti Ltd.などが製造しています。販売は、国内ではスズキ自販近畿をはじめとする販売会社、海外ではSuzuki Italia S.p.A.などの販売会社を通じて行われています。

二輪事業においても、スズキ本社が製造を行い、海外ではSuzuki Motorcycle India Private Ltd.などが製造を担当しています。部品の一部はスズキ部品製造株式会社が製造しています。販売は、国内ではスズキ二輪などの販売会社、海外ではSuzuki Motor USA, LLCなどの販売会社を通じて行われています。

マリン事業では、スズキ本社が船外機の製造を行い、海外ではThai Suzuki Motor Co.,Ltd.が製造を担当しています。販売は、国内ではスズキマリン、海外ではSuzuki Marine USA, LLCなどの販売会社を通じて行われています。

その他の事業として、スズキは国内で電動車いすの販売をスズキ自販近畿などの販売会社を通じて行っています。また、不動産の販売をスズキビジネスが担当しています。これらの事業を通じて、スズキは多様な製品とサービスを提供しています。

経営方針

スズキは、2030年度に向けた成長戦略として、売上収益8兆円、営業利益8,000億円、ROE13%を目標に掲げています。特にBEV(バッテリー電気自動車)の比率増加や原材料費の高騰に対応しつつ、収益性の向上を図ります。2030年代前半にはROE15%を達成することを視野に入れ、必要な投資を進めています。

四輪事業では、各国の規制に対応したBEVモデルの投入を進め、地域ごとのエネルギー事情に応じたCNG車やエタノール混合燃料対応車も展開します。日本市場では、登録車販売の拡大を目指し、軽自動車の価値向上を図ります。インド市場では、シェア50%を目指し、BEVの生産・販売・輸出でのリーダーシップを強化します。

欧州では、先進的な環境・安全規制に対応した商品を供給し、技術力を磨きます。中東・アフリカ市場では、インド製モデルを活用し、販売拡大を図ります。アジア市場では、インドネシアを中心に事業を再構築し、販売台数の増加を目指します。中南米・大洋州では、小型SUVや低燃費商品の拡充を進めます。

二輪事業では、欧米市場向けの趣味嗜好商品と、インド市場向けの生活・業務用商品に分けて展開します。マリン事業では、耐久性と信頼性に優れた製品を提供し、環境保護活動にも注力します。新事業として、サービスモビリティやエネルギー分野での新規事業を立ち上げ、収益化を目指します。

技術戦略では、エネルギーを極少化する技術を開発し、カーボンニュートラルな世界を目指します。軽くて安全な車体や効率的なエンジン技術、リサイクルしやすい設計を柱に、技術開発を進めます。カーボンニュートラルの達成に向け、2050年までにCO2排出を削減する目標を掲げています。

研究開発・設備投資では、2030年度までに設備投資に2兆円、研究開発費に2兆円を計画しています。特にインド市場の需要拡大に対応するための生産能力増強と、エネルギー極少化に向けた技術開発に注力します。これにより、企業価値の最大化を図ります。