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ロームJP:6963
事業内容
ロームは、電子部品の総合メーカーとして、国内外に37の子会社と3つの関連会社を持ち、製造・販売を行っています。主な事業セグメントは、LSI、半導体素子、モジュール、その他の4つに分かれています。
LSIセグメントでは、アナログ、ロジック、メモリといった製品を提供しています。これらは、電子機器の心臓部として重要な役割を果たし、さまざまなデバイスに組み込まれています。
半導体素子セグメントでは、トランジスタ、ダイオード、パワーデバイス、発光ダイオード、半導体レーザーなどを製造しています。これらの製品は、電力制御や光通信などに利用されます。
モジュールセグメントでは、プリントヘッドやオプティカル・モジュールを手がけています。これらは、印刷機器や光通信機器において重要な役割を担っています。
その他のセグメントでは、抵抗器を製造しています。抵抗器は、電流の制御や電圧の調整に使用され、電子回路の基本的な構成要素です。
ロームの製造拠点は、国内外に広がっており、ローム浜松やローム・ワコーなどの国内企業、ローム・コリアやローム・エレクトロニクス・フィリピンズなどの海外企業が含まれます。これにより、グローバルな生産体制を確立しています。
販売においても、ロームは国際的なネットワークを持ち、ローム・セミコンダクタ・コリアやローム・セミコンダクタ・シャンハイなどの海外拠点を通じて、世界中の顧客に製品を提供しています。
経営方針
ロームは、創業以来掲げる「企業目的」に基づき、品質を最優先に考え、良質な商品を国内外に供給することで文化の進歩に貢献してきました。この目的を達成するため、企業価値の創造と向上を目指した経営を実践しています。
同社は、2021年度から2025年度までの中期経営計画「MOVING FORWARD to 2025」を策定し、「自動車」と「海外」での成長を目指しています。半導体市場の好況に支えられ、計画は順調に進んでいましたが、2023年度以降の市場環境の悪化により業績が低迷しました。
ロームは、どのような市場環境でも利益を創出できる企業体質への転換を最重要課題とし、2024年度の第3四半期から収益性改善策に着手しました。2025年度から2027年度までを構造改革期間と位置づけ、売上成長以外での収益性改善に取り組んでいます。
さらに、同社は新たな中期経営計画を策定中であり、資本コストや株価を意識した経営を実現することで、企業価値の向上を図っています。これにより、より強固な経営基盤の構築を目指しています。