ロームJP:6963

時価総額
¥9253.5億
PER
16.1倍
電子部品の製造・販売、アナログ・ロジック・メモリLSI、トランジスタ・ダイオード等の半導体素子、プリントヘッド・オプティカルモジュール等のモジュール、抵抗器を含む。

沿革

年月

1954年12月

創業者である故佐藤研一郎が京都市上京区において個人企業として東洋電具製作所を創業。

炭素皮膜固定抵抗器の開発・販売を開始。

1958年9月

資本金2,000千円で株式会社東洋電具製作所を設立(設立年月日 1958年9月17日)。

1959年9月

京都市右京区西院溝崎町21番地に西大路工場を建設。

1961年9月

京都市右京区西院溝崎町21番地に本社を移転。

1966年8月

岡山県に製造会社「ワコー電器株式会社(現ローム・ワコー株式会社)」設立。

(以後国内各地に製造拠点を設置)

1969年3月

ICの開発・販売を開始。

1970年8月

米国カリフォルニア州に販売会社「ROHM CORPORATION」設立。

(以後世界各地に開発・製造・販売拠点を設置)

1979年8月

商標をR.ohm(アール・オーム)からROHM(ローム)に変更。

1981年9月

商号を株式会社東洋電具製作所からローム株式会社に変更。

1982年6月

半導体研究センター開設。

1983年11月

大阪証券取引所市場第二部に上場。

1986年4月

研究開発センター(現LSI開発センター)開設。

1986年9月

大阪証券取引所市場第二部から第一部に指定。

1989年1月

東京証券取引所市場第一部に上場。

1989年8月

LSI研究センター開設。

1994年9月

品質国際規格「ISO9001」認証取得。

1997年9月

横浜テクノロジーセンター開設。

1998年5月

環境国際規格「ISO14001」認証取得。

1998年6月

VLSI研究センター開設。

1999年7月

京都テクノロジーセンター開設。

2002年4月

オプティカルデバイス研究センター開設。

2003年1月

LSI計測技術センター開設。

2008年10月

沖電気工業株式会社から半導体事業部門を買収。

2009年7月

シリコンカーバイドウェハ製造のドイツのサイクリスタル社(現SiCrystal GmbH)を買収。

2010年4月

次世代高効率半導体デバイスであるシリコンカーバイド製ショットキーバリアダイオードを開発、販売を開始。

2013年3月

労働安全衛生規格「OHSAS18001」認証取得。

2019年12月

パナソニック社(現パナソニックホールディングス社)から半導体デバイス事業の一部を譲受。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。

事業内容

ロームは、国内8社、海外33社の子会社と国内1社、海外3社の関連会社を含むグループ企業体で構成される電子部品の総合メーカーです。同社は、アナログ、ロジック、メモリを含むLSI、トランジスタ、ダイオード、パワーデバイス、発光ダイオード、半導体レーザーなどの半導体素子、プリントヘッドやオプティカル・モジュールなどのモジュール、そして抵抗器などのその他の製品を製造・販売しています。

ロームグループの事業は、製造と販売の二つの主要な領域に分かれており、製造に関しては、ローム浜松株式会社、ローム・ワコー株式会社、ローム・アポロ株式会社、ローム・メカテック株式会社、ラピスセミコンダクタ株式会社、ラピステクノロジー株式会社など、国内外に複数の製造拠点を持っています。これらの製造拠点は、LSI、半導体素子、モジュール、その他の製品セグメントにまたがる製品を生産しています。

販売に関しては、ローム・セミコンダクタ・コリア・コーポレーション、ローム・セミコンダクタ・ペキン・カンパニー・リミテッド、ローム・セミコンダクタ・シャンハイ・カンパニー・リミテッドなど、アジアを中心に世界各国に販売拠点を設けています。これらの販売拠点は、同社の製品を世界中の顧客に提供しています。

また、ラピスセミコンダクタ株式会社は販売業務も、ラピステクノロジー株式会社は電子部品の開発業務も行っており、サイクリスタル・ゲーエムベーハーは電子部品の原材料の開発及び販売業務も手掛けています。これらの活動は、ロームグループが電子部品業界において総合的なサービスを提供する基盤を形成しています。

経営方針

ロームは、革新的な商品開発と高品質なモノづくりを通じて、顧客満足度の向上と社会への貢献を目指しています。同社は、これらの活動を通じてステークホルダーに魅力的な価値を提供し、企業価値の創造と向上を図ることを経営の基本方針としています。また、競争力のある事業投資のための内部留保の確保と、ステークホルダーへの適切な配分や還元を重視しています。

ロームグループは、世界市場をリードする商品の開発と、独自の生産技術を駆使したコスト競争力のある高品質な商品の供給を基本方針として掲げています。これにより、半導体・電子部品市場におけるリーダーシップを目指しています。営業利益率やEBITDAなどの利益関連指標、およびROEなどの資本効率を示す指標を重視しています。

中長期的な経営戦略として、ロームは市場の進化に対応し、すり合わせ技術、垂直統合、商品の総合力、顧客志向を強みに成長を目指しています。自動車・産業機器関連市場や民生機器関連市場において、高品質、高信頼性、安定的な供給が求められる製品の提供に注力しています。また、営業戦略、開発戦略、モノづくり戦略を通じて、顧客のニーズに応える製品の開発と供給に努めています。

ロームグループは、「ロームグループ環境ビジョン2050」を掲げ、気候変動、資源循環、自然共生をテーマに、カーボンゼロやゼロエミッションを目指すとともに、生物多様性の保護にも取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、環境問題の解決に貢献しています。

技術競争の激化するグローバル市場において、ロームは新商品・新技術の開発とコストダウンに取り組み、国際的に競争力の高い商品の供給を目指しています。自動車関連市場や産業機器関連市場に重点を置きながら、幅広い市場に対して高付加価値商品の開発を進め、事業継続のためのリスク管理体制の強化にも努めています。