TDKJP:6762

時価総額
¥4.69兆
PER
25.5倍
受動部品、センサ応用製品、磁気応用製品、エナジー応用製品、その他の製造と販売を行う企業。

事業内容

TDKは、国際財務報告基準(IFRS)に基づいて連結財務諸表を作成し、147の連結子会社と6つの持分法適用関連会社を持つグローバル企業です。TDKの事業は、「受動部品」、「センサ応用製品」、「磁気応用製品」、「エナジー応用製品」、および「その他」の5つのセグメントに分かれています。

受動部品セグメントでは、セラミックコンデンサやアルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクティブデバイス(コイル、フェライトコア、トランス)、高周波部品、圧電材料部品、回路保護部品を製造・販売しています。主要な関連会社には、TDK Electronics AGやTDK Europe GmbHなどがあります。

センサ応用製品セグメントでは、温度・圧力センサ、磁気センサ、MEMSセンサを提供しています。TDK-Micronas GmbHやInvenSense, Inc.などがこの分野での主要な関連会社です。

磁気応用製品セグメントでは、HDD用ヘッドやHDD用サスペンション、マグネットを取り扱っています。SAE Magnetics (H.K.) Ltd.やHeadway Technologies, Inc.がこの分野での主要な関連会社です。

エナジー応用製品セグメントでは、エナジーデバイス(二次電池)や電源を提供しています。Amperex Technology Ltd.やNavitasys Technology Limitedがこの分野での主要な関連会社です。

その他のセグメントでは、メカトロニクス(製造設備)やスマートフォン向けカメラモジュール用マイクロアクチュエータなどを取り扱っています。TDK Taiwan Corporationがこの分野での主要な関連会社です。

経営方針

TDKは、1935年に設立され、磁性材料フェライトの工業化を目的としたベンチャー企業としてスタートしました。創業以来、「創造によって文化、産業に貢献する」という社是のもと、イノベーションを推進し、企業価値を高めてきました。グローバル化と多角化を進め、受動部品、センサ応用製品、磁気応用製品、エナジー応用製品を主要事業として展開しています。

TDKは、2024年に長期ビジョンを制定し、社会の変革に貢献することを目指しています。特に、グリーントランスフォーメーション(GX)とデジタルトランスフォーメーション(DX)の潮流を捉え、電子デバイス領域でのリーディングポジションを確立することを目指しています。材料、プロセス、ソフトウェアの強みを深化させ、新たな強みを探索することで、変化に迅速に対応できる仕組みを確立します。

中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)では、長期ビジョンの実現に向けた事業基盤の強化を図ります。具体的には、キャッシュ・フロー経営の強化、事業ポートフォリオマネジメントの強化、フェライトツリーの進化を3本柱とし、財務的価値と未財務的価値の両方を追求します。これにより、持続的な企業価値の向上を目指します。

TDKは、重要課題(マテリアリティ)として、顧客価値の創出、社会のTransformation実現に貢献するR&D、高品質な製品の安定供給を掲げています。また、未来を構想し実現する経営基盤の強化として、多様な人財の活躍推進、グループガバナンスの高度化、社会・環境課題解決を重視しています。これらの取り組みを通じて、持続可能な社会の発展に寄与します。