セイコーエプソンJP:6724

時価総額
¥7084.8億
PER
14.8倍
プリンティングソリューションズ、ビジュアルコミュニケーション、マニュファクチャリング関連・ウエアラブル事業を展開し、インクジェットプリンターや液晶プロジェクター、産業用ロボットなどを提供。

事業内容

セイコーエプソンは、主に3つの事業セグメントを展開しています。まず、「プリンティングソリューションズ事業」では、オフィスや家庭向けのインクジェットプリンターやスキャナー、商業・産業向けのインクジェットプリンターやPOSシステム関連製品を提供しています。これらの製品は、独自のマイクロピエゾ技術やドライファイバーテクノロジーを活用して開発されています。

次に、「ビジュアルコミュニケーション事業」では、液晶プロジェクターやスマートグラスを中心に、ビジネス、教育、ホーム、イベント向けの製品を展開しています。セイコーエプソンは、独自のマイクロディスプレイ技術やプロジェクション技術を駆使して、これらの製品を開発、製造、販売しています。

最後に、「マニュファクチャリング関連・ウエアラブル事業」では、産業用ロボットやウオッチ、ウオッチムーブメント、マイクロデバイス、PCなどを取り扱っています。特に、精密メカトロニクス技術や高精度のセンシング技術を活用し、生産性を向上させるソリューションを提供しています。これらの事業を通じて、セイコーエプソンは多様な市場ニーズに応えています。

経営方針

セイコーエプソンは、持続可能な社会の実現を目指し、「Epson 25 Renewed」という長期ビジョンを掲げています。このビジョンは、気候変動などの社会課題に対応し、精神的・文化的な豊かさを追求することを目的としています。セイコーエプソンは、社会課題の解決を起点に、技術を活用して新たな価値を提供し続けることを目指しています。

「Epson 25 Renewed」のビジョンステートメントでは、「省・小・精の技術」とデジタル技術を活用し、人・モノ・情報がつながる持続可能な社会を共創することを掲げています。特に「環境」「DX」「共創」の3つの取り組みを重視し、環境負荷の低減やデジタルプラットフォームの構築、パートナーとの協業を推進しています。

セイコーエプソンは、成長領域、成熟領域、新領域の3つの事業区分に基づき、戦略的な経営資源の投下を行っています。成長領域では、オフィスプリンティングや商業・産業プリンティングに注力し、環境変化を機会と捉えています。成熟領域では、収益性を重視し、構造改革や効率化を進めています。

環境ビジョン2050では、2050年までに「カーボンマイナス」と「地下資源消費ゼロ」を達成することを目指しています。これに向けて、商品・サービスやサプライチェーンにおける環境負荷の低減、循環型経済の推進、国際的な環境保全活動への貢献を行っています。

セイコーエプソンは、イノベーション戦略として5つの領域を設定し、特にマイクロデバイス事業での技術革新を進めています。オフィス・ホームプリンティングでは、インクジェット技術を活用し、環境負荷低減と生産性向上を目指しています。商業・産業プリンティングでは、デジタル化を推進し、新市場での拡大を図っています。

財務目標としては、収益性重視の経営を行い、2025年度の業績予想を設定しています。キャッシュ・アロケーションでは、成長戦略に基づく投資を行い、利益還元と財務体質の強化を進めています。これにより、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。