オムロンJP:6645

時価総額
¥7775.4億
PER
25.6倍
インダストリアルオートメーション、ヘルスケア、社会システム、電子部品、データソリューションの各事業を展開し、制御機器や医療機器、駅務システム、リレー、データソリューションを提供。

事業内容

オムロンは、国内外に154社の子会社と10社の関連会社を持ち、電気機械器具や電子応用機械器具などの製造・販売を行っています。事業は産業用制御機器から生活・公共関連の機器・システムまで多岐にわたります。

1. **インダストリアルオートメーションビジネス (IAB)**

オムロンの制御機器事業は、製造業のオートメーションを革新し、産業の発展に貢献しています。独自の「i-Automation!」コンセプトを掲げ、制御機器を通じて社会課題を解決し、働く人々の幸せを目指しています。

2. **ヘルスケアビジネス (HCB)**

オムロンのヘルスケア事業は、血圧計や体温計、ネブライザなどの医療機器を世界130ヵ国以上で展開しています。遠隔診療サービスも提供し、医師が患者をモニタリングし、治療支援を行うことが可能です。

3. **ソーシアルシステムズ・ソリューション&サービス・ビジネス (SSB)**

社会システム事業では、太陽光発電用パワーコンディショナーや自動改札機、交通管制システムなどを提供し、社会インフラを支えています。ソフトウェア開発や保守メンテナンスも行い、トータルソリューションを提供しています。

4. **デバイス&モジュールソリューションズビジネス (DMB)**

電子部品事業は、リレーやスイッチ、センサなどのデバイスを提供し、EV・モビリティやエネルギーインフラなど多様な業界に貢献しています。オムロンの基盤事業として、世界中で展開しています。

5. **データソリューションビジネス (DSB)**

データソリューション事業は、オムロンの製品やサービスから得られるデータを活用し、生活習慣病の予防や業務の効率化、温室効果ガス排出削減などのソリューションを提供しています。顧客の多様なニーズに応えています。

経営方針

オムロンは、長期ビジョン「Shaping The Future 2030」(SF2030)を掲げ、2030年までに持続可能な社会の実現を目指しています。このビジョンは、企業理念の実践を通じて社会的課題を解決し、社会の発展に貢献することを目的としています。オムロンは、センシング&コントロール技術を活用し、ステークホルダーと共に持続可能な社会を構築することを目指しています。

SF2030では、オムロンは3つの社会的課題に焦点を当てています。これには、カーボンニュートラルの実現、デジタル化社会の推進、健康寿命の延伸が含まれます。これらの課題に対して、オムロンはオートメーション技術や顧客資産を活用し、社会価値を創出することを目指しています。これにより、地球温暖化の抑制やデジタル格差の解消、健康的な生活の実現に貢献します。

オムロンは、4つのドメインを通じて社会価値を創出します。インダストリアルオートメーションでは持続可能な製造業の高度化を、ヘルスケアソリューションでは循環器疾患の予防を目指します。ソーシャルソリューションでは再生可能エネルギーの普及を、デバイス&モジュールソリューションでは新エネルギーと高速通信の普及を推進します。これにより、持続可能な社会の実現を支援します。

中期経営計画「SF 1st Stage」では、2022年度から2024年度までを成長の加速期と位置付け、社会的課題の解決を通じた価値創造を目指しました。しかし、事業環境の変化により計画を見直し、2024年から2025年までを「構造改革期間」とし、「NEXT2025」を実行します。このプログラムでは、制御機器事業の立て直しと収益基盤の再構築を図ります。

オムロンは、データソリューション事業を通じて、顧客の課題解決を支援しています。JMDC社との協業により、ヘルスケアやソーシャルソリューション、インダストリアルオートメーション領域での新たな価値提供を進めています。これにより、疾患予防や運営コストの削減、カーボンニュートラルの推進に貢献しています。