マブチモーターJP:6592

時価総額
¥2894.2億
PER
13.3倍
自動車電装機器用中型・小型モーター、ライフ・インダストリー機器用モーター(健康・医療機器、家電機器・工具、精密・事務機器、音響・映像機器等)の製造・販売。

沿革

1958-08東京都葛飾区に馬渕工業株式会社の商号にて設立、同時に東京科学工業株式会社(1954年1月設立)及び日本科工株式会社(1955年8月設立)両社の営業を譲り受け小型モーターの生産販売を開始。
1959-04商号を東京科学株式会社に変更。
1963-10株式額面変更のため、形式上、高松木材株式会社(1926年3月設立)を存続会社として合併し、その商号を東京科学株式会社に変更。
1964-02香港に当社の100%出資による「萬寶至實業有限公司」(現・連結子会社)を設立。
1965-03千葉県松戸市に松戸工場完成。米国ニューヨーク市に駐在事務所を開設。
1966-04西ドイツフランクフルト市に駐在事務所を開設。
1969-12台湾台北市の「華淵電機工業股份有限公司」(現・連結子会社)に資本参加(当社出資比率50%)。
1971-03当社の商号をマブチモーター株式会社に変更。
1971-07千葉県松戸市に本社機能を移転。
1972-12マブチ国際通商株式会社(1957年9月馬渕商事株式会社として設立、その後商号変更)を吸収合併。
1974-03群馬県館林市に当社の100%出資による「マブチ精工株式会社」(2003年1月吸収合併)を設立。
1977-01米国ニューヨーク市に当社の100%出資による「マブチモーターアメリカコーポレーション」(現・連結子会社)を設立。
1979-08台湾高雄市に「萬寶至馬達股份有限公司」(現・連結子会社)を設立(萬寶至實業有限公司が100%出資。当社間接出資比率100%)。
1980-06台湾高雄市の「萬寶至馬達股份有限公司」の増資引受(当社直接・間接を合わせ出資比率100%)。
1984-07株式を店頭登録により公開する。
1986-12東京証券取引所市場第二部へ上場。
1987-03シンガポールに駐在事務所を開設。
1987-10中国大連に当社の100%出資による「万宝至馬達大連有限公司」(現・連結子会社)を設立。
1988-06東京証券取引所市場第二部から市場第一部銘柄指定。
1989-08マレーシアに「マブチモーターマレーシアセンディリアンベルハド」(2011年12月清算結了)を設立(華淵電機工業股份有限公司が100%出資。当社間接出資比率50%)。
1989-09シンガポールに当社の100%出資による「マブチモーターシンガポールプライベートリミテッド」(現・連結子会社)を設立。
1991-05「華淵電機工業股份有限公司」への出資比率を76%に引き上げ。
1991-07マレーシアの「マブチモーターマレーシアセンディリアンベルハド」の増資引受(当社直接・間接を合わせ出資比率86%)。
1992-04技術研究所完成。
1993-11中国江蘇省に「華淵電機(江蘇)有限公司」(現・連結子会社)を設立(華淵電機工業股份有限公司と萬寶至馬達股份有限公司が各50%出資。当社間接出資比率88%)。ドイツフランクフルト市に当社100%出資による「マブチモーターヨーロッパゲーエムベーハー」(現・連結子会社)を設立。
1994-04中国広東省に「東莞万宝至電機設備製造有限公司」(現・連結子会社)を設立(萬寶至實業有限公司が100%出資。当社間接出資比率100%)。
1994-09中国江蘇省の「華淵電機(江蘇)有限公司」の増資引受(当社直接・間接を合わせ出資比率92%)。中国大連に「万宝至馬達瓦房店有限公司」(現・連結子会社)を設立(万宝至馬達大連有限公司が100%出資。当社間接出資比率100%)。
1995-07中国江蘇省の「華淵電機(江蘇)有限公司」の増資引受(当社直接・間接を合わせ出資比率93%)。
1995-09香港に「萬寶至精工香港有限公司」(2008年2月清算結了)を設立(マブチ精工株式会社が100%出資。当社間接出資比率100%)。
1996-02ベトナムに当社の100%出資による「マブチモーターベトナムリミテッド」(現・連結子会社)を設立。
1997-03中国上海市に駐在事務所を開設。
1997-04米国ニューヨーク市の「マブチモーターアメリカコーポレーション」が事務所をニューヨーク市からデトロイト近郊のトロイ市へ移転。
1997-12「華淵電機工業股份有限公司」への出資比率を78%に引き上げ。
1999-07香港の「萬寶至精工香港有限公司」の増資引受(当社直接・間接を合わせ出資比率100%)。
2001-08香港の「萬寶至實業有限公司」が香港の「萬寶至精工香港有限公司」の増資引受(当社直接・間接を合わせ出資比率100%)。
2002-11中国上海市に当社100%出資による「万宝至馬達(上海)有限公司」(現・連結子会社)を設立。
2003-01マブチ精工株式会社を吸収合併。
2004-04「華淵電機工業股份有限公司」の少数株主の所有する株式を取得(当社出資比率100%)。
2005-02中国江蘇省の「華淵電機(江蘇)有限公司」の増資引受(当社直接・間接を合わせ出資比率100%)。
2005-03ベトナムダナン市に当社の100%出資による「マブチモーターダナンリミテッド」(現・連結子会社)を設立。
2005-11韓国に当社の100%出資による「マブチモーターコリアカンパニーリミテッド」(現・連結子会社)を設立。
2006-07中国広東省の「東莞万宝至電機設備製造有限公司」にモーター研究開発センターを設立。
2006-12当社が保有する香港の「萬寶至精工香港有限公司」株式を香港の「萬寶至實業有限公司」へ現物出資(当社間接出資比率100%)。
香港の「萬寶至精工香港有限公司」は、香港の「萬寶至實業有限公司」へ事業を譲渡し、解散を決議。
2008-01中国深圳市に当社の100%出資による「万宝至馬達貿易(深圳)有限公司」を設立。(2020年12月、万宝至(上海)管理有限公司により吸収合併)
2009-02中国広東省の「東莞万宝至電機設備製造有限公司」を「万宝至馬達(東莞)有限公司」に社名変更。
2009-07中国江西省に「万宝至馬達(鷹潭)有限公司」(2017年12月清算結了)を設立(萬寶至實業有限公司が100%出資。当社間接出資比率100%)。
2009-12中国広東省に「万宝至精工(東莞)有限公司」(2021年6月清算結了)を設立(萬寶至實業有限公司が100%出資。当社間接出資比率100%)。
2010-10中国広東省に「東莞道ジャオ万宝至馬達有限公司」(現・連結子会社)を設立(萬寶至實業有限公司が100%出資。当社間接出資比率100%)。
2011-05中国江西省に「万宝至馬達(江西)有限公司」(現・連結子会社)を設立(萬寶至實業有限公司が100%出資。当社間接出資比率100%)。
2012-08中国江蘇省の「華淵電機(江蘇)有限公司」を「万宝至馬達(江蘇)有限公司」に社名変更。
2014-08メキシコアグアスカリエンテス州に当社の100%出資による「マブチモーターメキシコエスエーデシーブイ」(現・連結子会社)を設立。
2016-05中国江西省の「万宝至馬達(鷹潭)有限公司」が解散を決議。
2017-01ポーランド共和国マウォポルスカ県に当社の100%出資による「マブチモーターポーランドエスペーゾー」(現・連結子会社)を設立。
2017-11ドイツフランクフルト市の「マブチモーターヨーロッパゲーエムベーハー」に研究開発センターを設立。
2018-01タイ王国バンコク都に当社の100%出資による「マブチモータータイランドカンパニーリミテッド」(現・連結子会社)を設立。
2018-05萬寶至實業有限公司より「萬寶至馬達股份有限公司」の全株式を取得し、直接出資子会社とする。
中国江西省の阪和鋼板加工(江西)有限公司を子会社化(萬寶至實業有限公司が100%出資。当社間接出資比率100%)し、万宝至鋼板加工(江西)有限公司に社名変更。(2019年12月、万宝至馬達(江西)有限公司により吸収合併)
2018-12中国広東省に「万宝至精工部件(江門)有限公司」(現・連結子会社)を設立(萬寶至實業有限公司が100%出資。当社間接出資比率100%)。
2019-03万宝至馬達(上海)有限公司を万宝至(上海)管理有限公司に商号変更し、事業内容を統括会社(管理性公司)に変更。
2020-12万宝至(上海)管理有限公司が、万宝至馬達貿易(深圳)有限公司を吸収合併。
2021-07「マブチモーターエレクトロマグエスエー」の全株式を取得し、直接出資子会社とする。
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
2023-03「株式会社オーケン」(2023年7月、マブチモーターオーケン株式会社により吸収合併)、「万宝至応研精工電子(大連)有限公司」、「マブチモーターオーケンベトナムカンパニーリミテッド」を傘下に持つ「マブチモーターオーケン株式会社」の全株式を取得し、直接出資子会社とする。

事業内容

マブチモーターは、自動車電装機器およびライフ・インダストリー機器に使用される小型モーターの製造・販売を主な事業としています。同社グループは、マブチモーターおよび22の子会社(うち連結子会社21社)で構成されており、幅広い製品を提供しています。

自動車電装機器用途では、中型モーターとしてパワーウインドウやパワーシート、パーキングブレーキなど、小型モーターとしてはドアロックやドアミラー、エアコンダンパーなどの部品を製造しています。ライフ・インダストリー機器用途では、健康・医療機器(歯ブラシや血圧計)、家電機器・工具(シェーバーやドリル)、精密・事務機器(インクジェットプリンターや自動販売機)、音響・映像機器(カーCDプレーヤーやカーナビゲーション)など、多岐にわたる製品に小型モーターを供給しています。

同社グループは、地域別のセグメントから構成されており、「日本」、「アジア」、「アメリカ」、「ヨーロッパ」の4つを報告セグメントとしています。マブチモーターは日本セグメントに属し、関係会社への部品及び生産設備の供給、製品の販売を行っています。また、関係会社は、部品及び生産設備の調達、製品の生産・販売、地域統括及びモーター販売など、多岐にわたる業務を担っています。

このように、マブチモーターは自動車やライフ・インダストリー機器用の小型モーターを中心に、幅広い製品とサービスを提供するグローバル企業です。

経営方針

マブチモーターは、小型モーターのリーディングカンパニーとして、国際社会への貢献とその継続的拡大を経営理念に掲げています。同社は、より良い製品をより安く供給することで社会と人々の生活の向上に寄与し、広く諸外国における雇用機会の提供と技術移転を通じて経済発展と国際的な経済格差の平準化に貢献することを目指しています。また、人を最も重要な経営資源と位置付け、地球環境と人々の健康を犠牲にしない企業活動を行うことを経営基軸としています。

中期経営計画では、2021年度から2023年度の3ヶ年を計画年度とし、売上高の年平均成長率8%~10%、売上高営業利益率15%以上、ROIC(Return On Invested Capital)12%以上を経営数値目標として掲げています。これらの目標達成に向けて、マブチモーターは「3つのM領域」(モビリティ、マシーナリー、メディカル)に注力し、事業ポートフォリオの進化を目指しています。特に、EV化の進展に伴う自動車電装分野での小型・軽量・高効率モーターの開発、ロボット市場や医療機器用途での製品ラインナップの拡充など、新市場の開拓と製品の多様化に力を入れています。

また、グローバルリスクマネジメントの強化として、「マブチグローバル経営」の推進に取り組み、各海外拠点の自主・自立性の向上と地産地消の推進を目指しています。サステナビリティへの取り組みも重視し、SDGsの達成に貢献する活動や、2030年までにCO2排出量を2018年比で30%削減する目標の設定など、環境保護と社会貢献を経営の重要な柱として位置付けています。

このように、マブチモーターは、経営理念に基づく貢献活動と、中期経営計画における具体的な数値目標の達成を通じて、持続可能な成長と社会への貢献を目指しています。