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ジャパンエレベーターサービスホールディングスJP:6544
事業内容
ジャパンエレベーターサービスホールディングスは、エレベーターの保守・保全業務およびリニューアル業務を行うメンテナンス事業を主な事業セグメントとしています。同社は持株会社として、グループ各社の戦略立案や経営管理を行い、一部のエレベーターのメンテナンスも手がけています。
同社の保守・保全業務は、エレベーターやエスカレーターの定期的な点検や修理を行い、安全性を確保することを目的としています。特に、国内主要メーカー製の機種に対応可能な技術力を持ち、迅速な対応を可能とする営業所網を全国に展開しています。
リニューアル業務では、エレベーターの制御盤や巻上機などの主要部品を取り替えることで、信頼性や安全性を向上させることを目指しています。設置後20年程度経過したエレベーターを主な対象とし、外注を利用して工事を行っています。
その他の事業として、ジャパンエレベーターパーツ株式会社がメンテナンス用パーツの販売を行い、エレベーターメディア株式会社がエレベーター内の広告配信や防犯サービスを提供しています。これにより、エレベーター空間の利便性と安全性の向上を図っています。
経営方針
ジャパンエレベーターサービスホールディングスは、成長戦略として保守・保全事業の推進を掲げています。地域ごとの事業子会社制を採用し、営業力を強化することで、基幹事業のさらなる成長を目指しています。また、M&Aを活用して事業エリアを拡大し、安定的な成長を実現しようとしています。
リニューアル事業の強化も重要な戦略の一つです。営業体制の拡充や自社製品の開発を通じて、リニューアル事業を強化し、エレベーターの信頼性と安全性を向上させることを目指しています。これにより、顧客のニーズに応える体制を整えています。
人材の確保と育成も同社の成長戦略において重要な要素です。採用力を強化し、安定成長を支える人材を確保することに注力しています。また、技術水準とメンテナンス品質の向上を図るために、人材育成にも力を入れています。
財務基盤の安定化も同社の戦略の一環です。事業拡大を支えるために、財務体質の改善を図り、将来の資金需要に備えています。内部留保の確保や借入による資金調達を通じて、安定した財務基盤を築くことを目指しています。
同社は、国内事業基盤の構築・拡大を課題と認識しています。保守契約台数の増大を通じて、継続的な収益を確保し、保全・リニューアル業務への展開を図ることが重要と考えています。これにより、安定的な成長を実現しようとしています。
海外事業展開の推進も視野に入れています。日本市場で培った技術力や教育研修のノウハウを活用し、海外市場への展開を図ります。高品質なメンテナンスサービスに対する需要は海外でも存在すると考え、成長を目指しています。
研究開発の推進も同社の成長戦略の一部です。JES Innovation CenterやJES Innovation Center Labで、エレベーターリニューアルなどの研究開発活動を進めています。これにより、技術革新を促進し、競争力を高めています。