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千代田化工建設JP:6366
事業内容
千代田化工建設は、総合エンジニアリング企業として、主に「エンジニアリング事業」と「その他の事業」の2つの事業セグメントを展開しています。エンジニアリング事業では、各種プラントや産業用設備のコンサルティング、計画、設計、施工、調達、試運転、メンテナンスを行っています。
この事業は、特に化学工業設備の建設において、設計から機器の調達、現場建設、試運転、メンテナンスまで一貫して行うことが特徴です。千代田化工建設は、受注生産方式を採用し、顧客のニーズに応じたカスタマイズされたソリューションを提供しています。
千代田化工建設の連結子会社である千代田エクスワンエンジニアリングは、国内のエネルギー・環境関連設備や医薬品・研究施設のエンジニアリング事業を手掛けています。また、Chiyoda Philippines Corporationなどの海外子会社は、フィリピンやマレーシア、カタールなどで設計や工事遂行を担当しています。
その他の事業では、アロー・ビジネス・コンサルティングが財務・会計に関するコンサルティングを提供し、千代田ユーテックがエネルギー・環境全般の技術的コンサルティングや人材派遣を行っています。また、TIS千代田システムズは統合ITシステムのコンサルティングや開発を手掛けています。
経営方針
千代田化工建設は、急速に変化する経済環境に対応するため、技術開発力やプロジェクトマネジメント力を活かし、「エネルギーと素材」と「ライフサイエンス」を主要事業領域としています。特に、エネルギートランジションや循環型社会の構築に向けた需要を捉え、事業を拡大しています。
同社は、LNGや石油化学分野での豊富なEPC(設計・調達・建設)実績を基に、脱炭素や先端素材分野への事業拡充を図っています。これにより、安定したエネルギー供給と持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。
ライフサイエンス分野では、医薬品プラントのEPC実績を活かし、バイオライフサイエンスのソリューションプロバイダーとしての地位を強化しています。細胞培養や宇宙低軌道での実験プラットフォームなど、新たな領域への進出も視野に入れています。
千代田化工建設は、2025年から2027年にかけての中期経営計画「経営計画2025」を策定し、収益の安定化と多様化を目指しています。特に、Non-EPC事業の拡大を通じて、収益基盤の強化を図る方針です。
同社は、海外プロジェクトの受注方針を見直し、リスク分散を図ることで、より競争力のあるプロジェクトを選別する体制を整えています。これにより、収益の安定化を図りつつ、成長を目指しています。
国内では、ライフサイエンスや脱炭素分野の需要に応えるため、EPCの実績を基に事業基盤を強化しています。協力会社との連携や戦略的提携を通じて、多様なニーズに対応できる体制を整えています。
千代田化工建設は、技術開発から顧客への価値提供を拡大し、事業共創を推進しています。これにより、顧客のパートナーとして、共同での事業投資を手掛けることを目指しています。
同社は、EPCと技術・事業開発の知見を併せ持つ人材の育成を進めています。これにより、事業共創の中核人材を拡充し、顧客の多様なニーズに応える体制を整えています。