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リョービ (5851) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
リョービは、金属加工技術を核として、ダイカスト製品、建築用金物、印刷機器の3つの分野で事業を展開する製造業です。同社は自動車部品から建築金物、印刷機械まで幅広い製品を手がけており、金属鋳造の高い技術力を活かして多様な産業に製品を供給しています。創業以来培った精密加工技術を軸に、国内外で製造・販売事業を行っています。
同社の主要顧客は、自動車メーカー、建設業界、印刷業界と多岐にわたります。特にダイカスト事業では自動車部品メーカーからの受託製造が収益の柱となっており、住建機器事業では建設会社や建材販売店向けに製品を提供しています。印刷機器事業では印刷会社向けにオフセット印刷機や関連機器を販売し、安定した収益基盤を構築しています。
事業セグメントは3つに分かれており、ダイカスト事業が最大規模で、アルミニウム鋳物製品を中心に自動車エンジン部品や電子機器筐体などを製造しています。住建機器事業では、ドアクローザやヒンジなどの建築金物を手がけ、印刷機器事業では子会社のリョービMHIグラフィックテクノロジーを通じて印刷機械の製造・販売を行っています。同社は国内外に21の子会社を持ち、アメリカ、中国、タイなどでグローバルな生産体制を構築しています。
経営方針
リョービは2025年から2027年の3カ年を対象とした中期経営計画において、市場での存在感向上を最重要課題として掲げています。同社は収益性の向上、効率性の向上、成長力の強化を柱に据え、利益を伴う売上高の拡大と原価低減に注力しながら、積極的な技術開発や新商品開発を推進しています。業績面では自己資本利益率の向上とフリーキャッシュフローの増大を目指しており、ESG経営の推進により経営環境の変化に対応した安定的な収益体制の構築を図っています。
主力のダイカスト事業では、自動車産業の電動化や軽量化ニーズに対応した戦略的投資を実行しています。2025年3月には日本のダイカスト専業メーカーとして初となる型締力6500トンのダイカストマシンを導入し、超大型部品の製造能力を強化しました。同社は「ギガキャスト」と呼ばれる超大型ダイカスト技術の開発にも取り組み、次世代車のパワートレイン部品や電装部品、車体部品などのダイカスト化を積極的に進めることで、変化する自動車市場での競争優位性を確保しています。
住建機器事業においては、国内ドアクローザ市場でのマーケットリーダーとしての地位を活かし、電動開閉装置などの高機能新商品開発に注力しています。同社は施工性や快適性を追求した商品開発を通じてシェア拡大を図るとともに、顧客対応力向上を目的とした生産体制の見直しを進めています。印刷機器事業では「ともに、世界へ彩りを」をテーマに掲げ、需要が拡大している印刷通販市場や包装印刷市場での拡販を推進し、印刷業界の自動化ニーズに対応したソリューション提案力の強化を図っています。
技術革新への取り組みでは、ICTやAIなどのデジタル技術活用を組織面での重点施策として位置づけています。同社は世界トップクラスのダイカストメーカーとしてのノウハウを活かし、新工法の開発や生産現場での自動化推進、生産性向上に取り組んでいます。また、リサイクル性に優れたアルミニウムダイカストの特性を活かした環境保全技術の開発にも注力し、高品質で付加価値の高い製品開発を通じて持続的な競争力の向上を目指しています。