東邦亜鉛JP:5707

時価総額
¥97.8億
PER
16.4倍
非鉄金属製品の製造販売、環境・リサイクル事業、非鉄金属資源の探査・開発・生産及び販売、電子部材・機能材料の製造販売。

事業内容

東邦亜鉛は、非鉄金属製品の製造販売を中心に多岐にわたる事業を展開しています。主な事業セグメントとして、製錬事業、環境・リサイクル事業、資源事業、電子部材・機能材料事業があります。また、物流や環境分析などのサービスも提供しています。

製錬事業では、東邦契島製錬株式会社が鉛や銀製品の製造を担当し、東邦亜鉛がそれらの販売を行っています。環境・リサイクル事業では、電炉ダストからの酸化亜鉛のリサイクル製品を製造販売しています。

資源事業は、連結子会社のCBH Resources Ltd.を中心に、亜鉛や鉛鉱石などの非鉄金属資源の探査、開発、生産、販売を行っています。電子部材・機能材料事業では、ノイズフィルターを中心とする電子部品を中国やベトナムの加工業者に委託し、東邦亜鉛が販売しています。

その他の事業として、土木・建築・プラントエンジニアリング事業や防音建材事業があります。これらは、連結子会社の株式会社ティーディーイーが設計施工、製造、販売を行っています。また、物流や環境分析のサービスは、安中運輸株式会社や契島運輸株式会社などの子会社が担当しています。

なお、東邦亜鉛は事業再生計画の一環として、資源事業からの早期撤退を決定し、亜鉛製錬事業を金属リサイクル事業へ再編する方針を示しています。また、プレーティング事業、機器部品事業、防音建材事業からの撤退も完了しています。

経営方針

東邦亜鉛は、持続可能な成長を目指し、経営資源を基盤・成長事業に集中させる戦略を推進しています。2024年12月に策定した事業再生計画では、不採算事業の再編と資源事業からの撤退を決定し、企業文化の変革を図っています。

同社は、今後5年間を事業再生期間と位置付け、基盤・成長事業の強化に注力します。特に鉛・銀製錬事業では、鉛生産量の拡充や貴金属の生産強化を進め、リサイクル比率の向上を目指します。また、環境・リサイクル事業では、酸化亜鉛の生産拡充を計画しています。

さらに、電子部材・機能材料事業では、既存製品の販路拡大を図り、新たな収益モデルの構築を目指します。これにより、東邦亜鉛はリサイクリングのリーディングカンパニーとして、社会インフラを支える存在を目指しています。