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JMC (5704) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
JMC(株式会社ジェイエムシー)は、製造業向けに3次元CADデータ技術を活用した「ものづくり」のトータルサポートサービスを提供しています。同社は「樹脂を素材とする3Dプリンター」と「金属を素材とする砂型鋳造」の両方の成型技術を駆使し、幅広い業種の試作品から最終製品まで対応する点が特徴です。医療分野では心臓カテーテルシミュレーターなどの自社製品開発も手がけています。
同社の顧客は主に製品開発を行う製造業企業で、自動車メーカーの一次サプライヤー(Tier1)としても選定されています。収益構造は受託サービスが中心となっており、短納期と高品質を武器にコストよりもスピードを重視する顧客ニーズに応えることで価格競争を回避し、安定した収益を確保しています。3つの事業間で3次元CADデータのノウハウや人員、設備を共有することで効率的な運営を実現しています。
事業は3Dプリンター事業、鋳造事業、CT事業の3つに分かれています。3Dプリンター事業では光造形方式や粉末焼結方式など多様な工法を用い、年中無休で試作品製造サービスを提供しています。鋳造事業では砂型鋳造法を採用し、木型から検査まで一貫した内製化によりダイカスト法と同等レベルの精度を実現しています。CT事業では産業用CTを活用した検査・測定サービスや装置販売を行い、航空宇宙や自動車分野の厳格な品質要求に対応しています。
経営方針
JMCは「ものづくりに知性を」をビジョンに掲げ、製造業の枠にとらわれない独創的な成長戦略を展開しています。同社は3Dプリンター、鋳造、CT技術を融合した独自のものづくり技術を武器に、従来の大量生産型製造業とは一線を画した高付加価値サービスの提供を目指しています。経営指標として売上高、営業利益、営業利益率を重視した経営管理を行っており、中長期視点での経営基盤確立を進めています。
重点投資分野では、各事業セグメントで差別化戦略を推進しています。3Dプリンター事業では、ハイエンド樹脂3Dプリンターの積極導入やAM(積層造形)サービスによる量産品受注体制の確立に注力しています。鋳造事業では伊豆木産業用地に新工場を建設し、大型鋳造品への対応と生産キャパシティの大幅向上を実現しました。トヨタ生産方式の導入により効率的な量産体制も構築し、試作から量産まで幅広いニーズに対応できる体制を整えています。
新市場開拓では、医療分野への本格参入が目玉となっています。心臓カテーテルシミュレーター「HEARTROID」は国内外の医療機関で採用が進んでおり、世界各地の学会・展示会での営業活動強化により規格製品の売上拡大を見込んでいます。また、従来の自動車業界中心の顧客構成から脱却し、業種・業界の多様化を図ることで安定的な収益基盤の確立を目指しています。CT事業では映像メディアや学術研究分野での需要開拓にも成功し、リチウムイオン電池などの二次バッテリー検査需要の取り込みも進めています。
技術革新への取り組みでは、大阪大学大学院医学系研究科との共同研究により医療シミュレーター技術の高度化を推進しています。EOS社やCMET社など海外技術パートナーとの連携を通じた樹脂3Dプリンター技術の普及にも注力し、協業プロジェクト「3D innovation Hub」ではあらゆる領域での3Dプリンター活用ニーズの発掘を推進しています。同社は単なる製造請負企業ではなく、顧客の研究開発パートナーとしての地位確立を通じて、持続的な競争優位性の構築を図っています。