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日亜鋼業JP:5658
沿革
1908-07 | 田中亜鉛鍍金工場として発足 |
1918-03 | 田中亜鉛鍍金工場より資本金25万円にて日本亜鉛鍍株式会社を創立 |
1929-04 | 針金、有刺鉄線、丸釘の製造を開始 |
1935-05 | 日本亜鉛鍍株式会社より日本亜鉛鍍鋼業株式会社に商号変更 |
1939-09 | 日本亜鉛鍍鋼業株式会社より日亜製鋼株式会社に商号変更 |
1952-06 | 日亜製鋼株式会社より分離独立、日亜鋼業株式会社として資本金5,000万円にて設立 |
1960-06 | 東京営業所開設 |
1961-04 | 日亜加工鋼業株式会社を吸収合併し、大阪工場とする |
1961-10 | 大阪証券取引所市場第二部に株式上場 |
1962-05 | 硬鋼線工場竣工(兵庫県尼崎市道意町) |
1964-06 | 着色鉄板工場竣工(兵庫県尼崎市道意町) |
1968-04 | 日亜工運株式会社を資本金300万円にて設立(1975年10月、1,000万円に増資) |
1970-06 | 鋲螺工場竣工(兵庫県尼崎市道意町) |
1973-12 | 北海道営業所及び九州営業所開設 |
1976-02 | 日亜企業株式会社を資本金300万円にて設立(1994年7月、1,000万円に増資) |
1978-09 | 東北営業所開設 |
1979-04 | 東北日亜鋼業株式会社を資本金1,000万円にて設立 名古屋営業所開設 |
1980-03 | 広島営業所開設 |
1986-02 | 東京証券取引所市場第二部に株式上場 |
1987-07 | 本社新社屋竣工(兵庫県尼崎市道意町) |
1987-09 | 東京、大阪両証券取引所市場第一部に指定 |
1987-12 | 東京営業所を支店に昇格 |
1991-05 | 室蘭工場竣工(北海道室蘭市仲町) |
1991-07 | 北陸営業所開設 |
1995-04 | 茨城工場竣工(茨城県北茨城市) |
1998-04 | 東北日亜鋼業株式会社より太陽メッキ株式会社に商号変更(1999年5月、5,000万円に増資) 太陽メッキ株式会社が昭和メッキ株式会社を買収したことにより、亜鉛(着色)鉄板の製造を移管 |
1999-12 | 北陸営業所閉所し、新潟営業所を開設 |
2001-03 | 滋賀ボルト株式会社(資本金2億円)の株式を取得し、当社の連結子会社とする |
2001-07 | 沖縄営業所開設 |
2001-10 | 日亜機電株式会社を資本金3,000万円にて設立 |
2001-11 | 興国鋼線索株式会社(資本金4億5,000万円)の株式を取得し、当社の連結子会社とする |
2005-02 | 沖縄営業所閉所 |
2005-04 | 中国駐在事務所(北京市)開設 |
2005-10 | 本社鋲螺部門を茨城工場に移転 |
2007-04 | 興国鋼線索株式会社は住友電気工業株式会社の子会社関東鋼線株式会社及び株式会社メタックスを吸収合併し、ジェイ-ワイテックス株式会社に社名変更 新潟営業所を閉所し、新潟駐在所を開設 |
2008-05 | 日亜工運株式会社より日亜物産株式会社に商号変更 |
2008-07 | 新潟駐在所を新潟営業所に昇格 |
2009-09 | 大阪証券取引所市場第一部を上場廃止 |
2010-10 | 中華人民共和国にジェイ-ワイテックス株式会社が子会社烟台基威特鋼線製品有限公司(資本金43,851千人民元)(現 連結子会社)を設立 |
2011-10 | 室蘭工場閉鎖 |
2011-11 | 中華人民共和国に天津冶金鋼線鋼纜集団有限公司と合弁で天津天冶日亜鋼業有限公司(資本金75,000千人民元)を設立 |
2011-12 | 中国駐在事務所閉所 |
2013-11 | 日亜機電株式会社清算 |
2014-02 | 日亜物産株式会社清算 |
2020-12 | 天津天冶日亜鋼業有限公司清算 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からスタンダード市場へ移行 |
事業内容
日亜鋼業及びそのグループ会社は、複数の事業セグメントを展開しています。主な事業内容としては、普通線材製品、特殊線材製品、鋲螺線材製品の製造販売が挙げられます。これらの製品は、公共土木向け、自動車産業向け、電力・通信産業向けなど、幅広い分野で使用されています。
普通線材製品には、公共土木向けのかごや落石防護網、民間向けのフェンスなどに使用される各種めっき鉄線や、それを素線とした加工製品が含まれます。特殊線材製品では、硬鋼線、各種めっき鋼線、鋼平線、鋼より線、ワイヤロープなどが製造販売されており、これらは自動車産業や電力・通信産業、公共土木などの分野で利用されています。鋲螺線材製品には、土木・建設業向けのトルシア形高力ボルト、六角高力ボルト、GNボルトなどがあります。
また、日亜鋼業グループは不動産賃貸業も手がけており、建物や土地の賃貸サービスを提供しています。さらに、めっき受託加工や副産物の販売も行っており、これらの事業を通じて多角的なビジネスを展開しています。
これらの事業は、日亜鋼業をはじめとするグループ各社が担っており、ジェイ-ワイテックス株式会社、滋賀ボルト株式会社、太陽メッキ株式会社などが主な関係会社として事業に貢献しています。
経営方針
日亜鋼業は、線材加工製品の総合メーカーとして、和親協同・信用保持・創意工夫の社是の下、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。同社は、不透明な経済環境と鉄鋼市場の変化に対応し、強靭な企業体質の構築を目指しています。これには、販価転嫁の完遂、市場競争力の強化、シェア拡大、需要開拓、品種構成の改善、コスト低減、国内外の子会社・関連会社の経営基盤強化が含まれます。
日亜鋼業は、めっき・成形加工の高度な技術と商品開発力に支えられた高付加価値商品を有し、製販技一体でのソリューション営業を展開しています。同社は、既存市場での拡販と新規市場の開拓、社会のニーズに応える戦略的な商品の市場投入を通じて、建設向け、製造業向け、農林水産業向けなどの分野での拡販を目指しています。また、資本提携や海外事業展開も積極的に行っており、中国とタイの拠点から世界各地への輸出を推進しています。
さらに、ESGやSDGsを踏まえた「三つのエコ」を通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。これには、耐食性の高い環境にやさしい商品の提供、顧客や社会のニーズに応えるソリューションの提案、省エネやCO2排出量削減に資する製造プロセスの構築が含まれます。また、森林資源の整備や内部統制の充実、コンプライアンスの徹底にも取り組んでいます。
経営上の目標としては、減価償却前の利益率や財務の健全性を示すD/Eレシオを重要な指標としており、これらの目標値を達成しています。これらの戦略と取り組みを通じて、日亜鋼業は健全で持続的な成長を目指しています。