大平洋金属JP:5541

時価総額
¥451.4億
PER
-21.3倍
ニッケル事業でフェロニッケル製品の製錬・販売、ガス事業で製造ガスの販売、その他鋳鍛鋼品や産業機械の仕入・販売。

事業内容

大平洋金属は、主にニッケル事業、ガス事業、その他の事業セグメントを展開しています。これらの事業は、同社とその関連会社によって支えられています。

ニッケル事業では、大平洋金属はフェロニッケル製品の製造を行っています。主原料であるニッケル鉱石は、フィリピンにあるリオ・チュバ・ニッケル鉱山とタガニート鉱山から商社を通じて購入されます。製錬されたフェロニッケル製品は、商社を経由して販売されます。

ガス事業においては、株式会社大平洋ガスセンターが大平洋金属の製品製造過程で使用されるガス類を製造し、同社に供給しています。これにより、製造プロセスの効率化が図られています。

その他の事業では、株式会社パシフィックソーワが鋳鍛鋼品や各種産業機械の仕入れと販売を行っています。また、アミタホールディングス株式会社との提携により、廃棄物リサイクル事業を通じて企業価値の最大化を目指しています。大平洋製鋼株式会社は、発電関連部品や船舶用エンジン部品などを製造し、商社を通じて販売しています。

経営方針

大平洋金属は、持続可能な成長を目指し、「PAMCOvision2031」という中長期戦略を策定しました。この戦略は、2025年度から2031年度までの7年間を対象とし、「持続可能な循環型社会を共創する総合素材カンパニー」を長期ビジョンに掲げています。

同社は、ニッケル銑鉄の過剰生産やエネルギーコストの上昇といった市場環境の変化に対応するため、事業ポートフォリオの再構築を進めています。新規事業分野への参入を通じて、事業の多角化を図り、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。

また、大平洋金属は、製錬技術の開発と品質向上に注力し、世界有数の競争力を持つ基盤を確立することを目指しています。さらに、コンプライアンスの推進や環境問題への積極的な取り組みを通じて、公正で透明な経営を実現しようとしています。

同社は、社員の個性を伸ばし、創造性を発揮させる職場環境を整えることにも力を入れています。これにより、社員の物心両面の豊かさを追求し、生きがいのある職場を実現することを目指しています。