日本冶金工業JP:5480

時価総額
¥654億
PER
8.4倍
ステンレス鋼板、耐熱鋼、高ニッケル合金の製造・加工・販売を行う事業セグメント。

事業内容

日本冶金工業は、ステンレス鋼板およびその加工品事業を中心に展開しています。同社は、ステンレス鋼、耐熱鋼、高ニッケル合金の板や帯、鍛鋼品、ステンレス建材、ステンレス鋼管、ステンレス加工品の製造・加工・販売を行っています。これにより、幅広い産業分野に製品を提供しています。

同社の企業集団は、18社の子会社と2社の関連会社で構成されています。製造・販売を担当する主な関係会社には、ナストーア株式会社、ナス鋼帯株式会社、ナスエンジニアリング株式会社、ナステック株式会社、宮津海陸運輸株式会社、NAS TOA(THAILAND)CO.,LTD.、南鋼日邦冶金商貿(南京)有限公司があります。

加工・販売を担当する関係会社には、ナス物産株式会社とクリーンメタル株式会社があります。これらの会社は、日本冶金工業の製品をさらに加工し、顧客のニーズに応じたサービスを提供しています。これにより、同社は多様な市場に対応し、競争力を維持しています。

経営方針

日本冶金工業は、持続可能な成長を目指し、「中期経営計画2023」を推進しています。この計画では、製品と原料の多様化を追求し、ニッケル高合金・ステンレス市場でのトップサプライヤーとしての地位を確立することを目指しています。特に、インドや中東地域での高機能材の需要を捉え、製造技術の開発と効率的な生産体制の構築に注力しています。

同社は、環境・脱炭素分野を成長領域とし、中国やインドなどの市場で高機能材の拡販を進めています。また、中国の合弁会社を中心にアライアンスを深化させ、製品アイテムの拡充を図っています。これにより、一般ステンレス事業における輸入材との差別化を進め、安定的な収益基盤を維持することを目指しています。

技術の優位性を高めるため、同社は多様な高機能材の安定的な増産を実現する製造技術の開発を進めています。新設設備の最大能力発揮と既存設備の強化により、操業の安定化と生産性向上を図っています。また、カーボンニュートラルに資する製造技術の優位性確保にも取り組んでいます。

日本冶金工業は、持続可能な経営基盤の確立を目指し、人的資本や研究開発、設備投資計画を中長期的な視点で立案・実行しています。年間100億円以上の設備投資を継続し、DX推進による経営リソースの効率的活用を図っています。また、財務基盤の強化を進め、信用格付A格取得を視野に入れています。