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大同特殊鋼JP:5471
事業内容
大同特殊鋼は、特殊鋼鋼材、機能材料・磁性材料、自動車部品・産業機械部品、エンジニアリング、流通・サービスの5つの事業セグメントを展開しています。これにより、幅広い産業分野でのニーズに応える製品とサービスを提供しています。
特殊鋼鋼材セグメントでは、大同特殊鋼が特殊鋼鋼材の製造と販売を行っています。また、大同DMソリューションやDAIDO DMS (THAILAND)などの関連会社が流通や二次加工品の製造を担当しています。大同興業は流通機能を担い、丸太運輸などが物流管理を行っています。
機能材料・磁性材料セグメントでは、大同特殊鋼がステンレス製品や高合金製品の製造を行い、日本精線などが二次加工品を提供しています。ダイドー電子は希土類磁石を製造し、日星精工はネジやボルトを手がけています。大同興業は流通機能を担っています。
自動車部品・産業機械部品セグメントでは、大同特殊鋼が型鍛造品やトラック用鋼機製品を製造しています。大同キャスティングスは鋳鋼品を提供し、フジオーゼックスはエンジンバルブを製造しています。大同精密工業は圧縮機部品を手がけています。
エンジニアリングセグメントでは、大同特殊鋼が鉄鋼設備を製造し、大同マシナリーが各種機械の製造とメンテナンスを行っています。大同環境エンジニアリングは環境設備の保守管理を担当し、大同プラント工業は工業炉を製造しています。
流通・サービスセグメントでは、大同ライフサービスが不動産事業や保険業務を行い、木曽駒高原観光開発がゴルフ場を経営しています。大同分析リサーチは分析事業を手がけ、大同ITソリューションズは情報システムの開発を行っています。
経営方針
大同特殊鋼は、2026年までの中期経営計画を策定し、成長戦略を推進しています。この計画は、2030年に向けた「高機能素材の価値を極め、顧客ベネフィットを創造し、サステナブル社会の実現に貢献する」というビジョンを達成するための重要なステップと位置づけられています。
同社は、事業ポートフォリオの変革を通じて、半導体関連、CASE(自動車)、クリーンエネルギー、航空宇宙、医療分野などの成長市場をターゲットにしています。これにより、顧客ニーズに応じた高収益製品の開発と提供を進め、持続的な利益成長を目指しています。
経営基盤の強化も重要な戦略の一部です。製品の高付加価値化や新規製品の開発を通じて、競争力を高めるとともに、グローバル人材の育成やDX推進を通じて、労働生産性の向上を図っています。また、財務基盤の強化にも注力し、資本効率の向上を目指しています。
さらに、ESG経営の高度化を推進し、持続可能な企業価値の向上を図っています。特に、CO₂排出量の削減やダイバーシティの推進、健康経営の推進などを通じて、社会的責任を果たしつつ、ガバナンスの強化を進めています。