大和工業JP:5444

時価総額
¥4623.5億
PER
10.2倍
鉄鋼事業(日本・タイ国)、軌道用品事業、運送、医療廃棄物処理、不動産事業、カウンターウエイト製造・販売等を展開。

沿革

1944-11兵庫県飾磨郡御国野村(現姫路市)に代表者・井上浅次が資本金19万8千円をもって川西航空機㈱姫路地区協力工場として創立。
1945-08国鉄、各私鉄の軌道用品製作並びに修理事業に転換。
1948-02東京営業所を開設。
1949-09本社工場を姫路市日出町3丁目37番地に移転増築。
1951-05大阪営業所を開設。
1956-07姫路市仁豊野900番地のもと須鎗航空兵器㈱を買収し、仁豊野工場として、鋼塊の製造を開始。
1957-04本社工場を姫路市仁豊野900番地に移転。
1958-09鋳鋼品の製造を仁豊野工場で開始。
1959-11当社製エルー式15トン電気炉1基を仁豊野工場に増設。
1960-04仁豊野工場に大形圧延工場完成、本邦唯一の軌道付属品一貫メーカーとなる。
1960-11株式を大阪地区店頭市場に公開。
1961-08本社を姫路市西呉服町19番地に移転。
1961-09株式を東京地区店頭市場に公開。
1961-10株式を東京、大阪両証券取引所市場第二部及び神戸証券取引所市場に上場。
1961-12新設網干工場で40トン電気炉1基稼動。
1962-01新設網干工場で厚板圧延工場稼動。
1962-03姫路市に大和商事株式会社(現・連結子会社)を設立。
1962-08本社を姫路市大津区吉美380番地網干工場に移転。
1962-09株式を東京、大阪両証券取引所市場第一部に上場。本社工場に鉄骨橋梁部門(重工課)を新設。
1966-11仁豊野工場、市川工場を本社工場内に移設集約。
1968-05厚板生産を廃止し、鍛造部門を強化。
1969-05大阪製鎖造機㈱の分岐器部門の営業権を譲受。
1969-11重機械加工部門を新設。
1973-061号連続鋳造設備稼動。
1973-0850トン電気炉1基稼動。
1975-11ユニバーサル・ミル圧延工場稼動。
1978-032号連続鋳造設備稼動。
1980-06ビームブランク製造を開始。
1985-02新ボルト工場完成稼動。
1985-04姫路市に大和エステート株式会社を設立。
1985-07船舶・製缶工場(重工工場)移設稼動。
1987-01米国にヤマトホールディングコーポレーション(現・連結子会社)を設立。
1987-02炉外精錬設備稼動。米国にニューコア社(米国)との合弁によるニューコア・ヤマト・スチールカンパニーを設立。
1989-06米国にヤマトコウギョウ(ユー・エス・エー)コーポレーション(現・連結子会社)を設立。
1989-09米国に住友商事グループとの合弁によるアーカンソー・スチール・アソシエイツLLCを設立。
1991-104ストランドBB/BL兼用型連続鋳造設備稼動(1号、2号連続鋳造設備の更新)。
1992-04タイ国にザ・サイアム・セメント社(タイ国)、三井物産㈱、タイ国三井物産㈱、住友商事㈱との合弁によるサイアム・ヤマト・スチールカンパニーリミテッド(現・連結子会社)を設立。
1996-04130トン直流電気炉設備1基稼動(40トン電気炉、50トン電気炉設備の更新)。
2002-03米国にヤマトコウギョウアメリカ・インク(現・連結子会社)を設立。
2002-04軌道用品事業を分社分割し、大和軌道製造株式会社(現・連結子会社)を設立。
2002-05大和エステート株式会社を清算結了。
2002-11韓国にヤマト・コリア・スチールコーポレーション(現・連結子会社)を設立。ヤマト・コリア・スチールコーポレーションが韓国企業「㈱韓宝釜山製鉄所」の営業を譲受。
2003-10鉄鋼事業および重工加工品事業を分社分割し、ヤマトスチール株式会社(現・連結子会社)を設立し、自らは持株会社に移行。
2004-09ヤマト・コリア・スチールコーポレーションにおいて製鋼、圧延設備の更新。
2005-07ヤマト・コリア・スチールコーポレーションがワイケー・スチールコーポレーションに商号変更。
2007-06サイアム・ヤマト・スチールカンパニーリミテッドの株式を追加取得し連結子会社化。
2008-01ワイケー・スチールコーポレーションによる自己株式取得により100%子会社化。
2009-02バーレーン王国にフーラス社との合弁によるユナイテッド・スチールカンパニー(スルブ)BSC(c)を設立。
2010-03サイアム・ヤマト・スチールカンパニーリミテッドにおいて第2工場稼働。
2011-06サウジアラビア王国にフーラス社との合弁によるユナイテッド・スルブカンパニー(サウジスルブ)LLCを設立。
2013-05ユナイテッド・スチールカンパニー(スルブ)BSC(c)がスルブカンパニーBSC(c)に商号変更。
2020-03ベトナム社会主義共和国のポスコ・エスエス・ビナ・ジョイントストックカンパニーの株式49%を当社及びサイアム・ヤマト・スチール・カンパニーリミテッドが共同で取得し、株主割当増資を引受。
2020-04ポスコ・エスエス・ビナ・ジョイントストックカンパニーがポスコ・ヤマト・ビナ・スチールジョイントストックカンパニーに商号変更。
2020-09ワイケー・スチールコーポレーションがヤマト・コリア・ホールディングスカンパニーリミテッドに商号を変更し、同社が営む棒鋼事業を会社分割により新設会社のワイケー・スチールコーポレーションに承継。ワイケー・スチールコーポレーションの株式を大韓製鋼社へ譲渡し、持分法適用関連会社化。
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行。
2024-05インドネシア共和国のPTヌサンタラ・バジャ・プロフィル社の株式80%を当社及びサイアム・ヤマト・スチール・カンパニーリミテッドが共同で取得。同日付で、PTガルーダ・ヤマト・スチール社(現・連結子会社)へ商号変更。

事業内容

大和工業及びそのグループ会社は、複数の事業セグメントを通じて幅広い製品とサービスを提供しています。主に、鉄鋼事業、軌道用品事業、およびその他の事業に分かれています。

鉄鋼事業では、日本国内においては、H形鋼や溝形鋼、I形鋼、鋼矢板などの製造・販売を行っており、関連会社としてヤマトスチール株式会社があります。また、タイ国においても、H形鋼や溝形鋼などの製造・販売を行っており、サイアム・ヤマト・スチールカンパニーリミテッドが主な関係会社です。

軌道用品事業では、分岐器類や伸縮継目、NEWクロッシングなどの製品を加工・販売しており、大和軌道製造株式会社がこのセグメントにおける主な関係会社です。

その他の事業としては、運送、医療廃棄物処理、不動産事業、カウンターウエイトの製造・販売などを行っています。このセグメントにおける主な関係会社には、大和商事株式会社、株式会社松原テクノ、ヤマト・コリア・ホールディングスカンパニーリミテッドが含まれます。

これらの事業を通じて、大和工業グループは多岐にわたる産業分野に対して製品とサービスを提供し、その事業範囲を広げています。

経営方針

大和工業及びそのグループ会社は、持株会社体制のもと、社会貢献を目指し、活力と調和のあるグループ経営を推進しています。同社は、創立75周年を迎え、新たなMission, Vision, Yamato SPIRITを制定し、これらを基に事業展開を進めています。特に、鉄鋼事業と軌道事業において、成熟した日本国内市場を超え、海外市場への展開を強化しています。成長の源泉として海外事業を位置づけ、特に需要が堅実な市場やインフラ投資の伸びが期待される新興国への拠点展開を進めています。

同社は、国内姫路の工場をグループのマザー工場として位置付け、基盤強化、コスト競争力の強化、品質の安定と向上、顧客サービスの向上に努めています。また、人材教育・育成にも力を入れ、事業の発展を図っています。

海外事業においては、ASEAN地域を米国事業に次ぐ第二の収益の柱と位置付け、形鋼300万トン体制構築を目指しています。タイのサイアム・ヤマト・スチールカンパニーリミテッドをASEAN展開のマザー工場とし、技術力の向上と競争力の強化に努めています。ベトナムでは、形鋼需要に対応するための圧延ラインの増設を検討しています。さらに、M&Aを通じた新拠点の獲得にも積極的に取り組んでいます。

技術面では、鉄鋼製品製造会社間での技術会議を定期的に開催し、技術情報の交換と技術向上に努めています。海外の関係会社と姫路のヤマトスチールとの間でエンジニアの交流を活発化させ、グループの技術情報の共有及び人材の底上げを図り、競争力の強化に努めています。

サステナビリティへの取り組みも重要な経営課題として位置づけ、2025年度をターゲットとした「サステナビリティ中期計画」を策定し、持続的な成長を支えるためのリスクと機会への対応を積極的に進めています。