- 日本企業
- 大和工業
大和工業JP:5444
事業内容
大和工業は、主に鉄鋼事業を中心に多様な事業を展開しています。日本国内では、H形鋼、溝形鋼、I形鋼、鋼矢板、縞H形鋼、造船用形鋼、鋳鋼品、船舶製缶品、重機械加工品の製造・販売を行っています。この分野では、ヤマトスチール株式会社が主要な関係会社として活動しています。
タイにおける鉄鋼事業では、H形鋼、溝形鋼、I形鋼、鋼矢板の製造・販売を行っています。サイアム・ヤマト・スチールカンパニーリミテッドがこの地域での主要な関係会社です。インドネシアでは、H形鋼、溝形鋼、等辺山形鋼を製造・販売しており、PTガルーダ・ヤマト・スチールが主要な関係会社として活動しています。
また、大和工業は軌道用品事業も展開しており、分岐器類、伸縮継目、NEWクロッシング、接着絶縁レール、脱線防止ガード、タイプレート類、ボルト類の加工・販売を行っています。この分野では、大和軌道製造株式会社が主要な関係会社です。
その他の事業として、運送、医療廃棄物処理、不動産事業、カウンターウエイトの製造・販売などを手がけています。これらの事業には、大和商事株式会社、株式会社松原テクノ、ヤマト・コリア・ホールディングスカンパニーリミテッドが関与しています。
経営方針
大和工業は、持株会社体制のもと、グローバル市場をターゲットにした成長戦略を推進しています。特に、鉄鋼事業と軌道事業において、成熟した国内市場を超えて、新興国市場での拠点拡大を図り、成長の果実を収益として取り込む方針です。これにより、海外事業の安定・発展・拡大を目指しています。
同社は、2030年に向けた重点戦略として、カーボンニュートラルや循環型社会の実現を掲げています。具体的には、アジア地域での販売拡大や高度な技術導入による収益力の向上を図り、新たな鉄・インフラ・グリーン事業領域への進出を進めています。また、国内外での積極的なM&Aを通じて、製品群の拡充やバリューチェーンの強化を目指しています。
国内では、ヤマトスチールを中心に、戦略的設備投資や協業関係の強化を進めています。最新技術の導入により、安全性やコスト競争力、品質の向上を図り、国内事業の基盤強化を推進しています。これにより、グループ全体のノウハウを共有し、競争力を高めることを目指しています。
海外では、ASEAN地域を米国に次ぐ第二の収益の柱とするため、インドネシアに新たな拠点を設けました。これにより、ASEAN地域でのシェア拡大を図り、形鋼生産能力800万トン体制の構築を目指しています。さらに、インドなど新拠点の獲得を通じて、グローバルでの持続的成長を図ります。
大和工業は、サステナビリティを重要な経営課題と位置づけ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。2025年度をターゲットとした「サステナビリティ中期計画」を策定し、リスクと機会への対応を積極的に進め、持続的な成長を支える基盤を強化しています。