東京製鐵は、鉄鋼資源のリサイクルを通じて省エネルギーと省資源を推進し、環境保全に貢献することを基本方針としています。同社は鉄スクラップの高度利用を進め、製品の多様化と生産性・品質の向上を図ることで、顧客満足度の向上を目指しています。

中期経営計画では、生産性と品質の向上をさらに進め、コストダウンを図ることが重要視されています。また、機動的な販売・物流体制を整え、顧客満足度を高めることに注力しています。財務面では、キャッシュ・フローを重視し、不要資産の整理を進めることで、経営基盤の強化を図っています。

同社は、グローバル化と競争の激化に対応するため、キャッシュ・フローへの貢献度を経営判断の指標とし、内部留保を充実させることで、将来の投資を的確に実行できる体制を整えています。これにより、強固な経営基盤の構築を目指しています。

今後の見通しとしては、中国からの鉄鋼輸出や国際的な関税政策の影響が懸念される中、国内の鋼材需要の回復には時間がかかると見られています。こうした状況下でも、電炉鋼材の需要に応える製品ラインナップの拡充や取引先の多様化を進め、競争力の強化を図ります。

東京製鐵は、低CO2鋼材の販売や酸洗コイルの生産再開を通じて、電炉製品の拡大を進めています。鉄スクラップを高付加価値の製品にアップサイクルすることで、循環型社会と脱炭素社会の実現に貢献することを目指しています。

同社は、コストダウンと品質向上を推進し、鉄スクラップの高度利用を加速することで、業績の向上を図ります。全社一丸となって、顧客の多様なニーズに応える製品を提供し、さらなる成長を目指しています。

東京製鐵JP:5423