- 日本企業
- 東京窯業
東京窯業JP:5363
事業内容
東京窯業は、耐火物関連事業を中心に多様な事業を展開しています。主に鉄鋼向けの耐火煉瓦や不定形耐火物、非鉄金属向けの黒鉛坩堝、ニューセラミックスの製造販売を行っています。また、環境関連製品や窯業機械器具の製造、建築、修繕、運輸などの事業も手がけています。
耐火物関連事業では、日本国内で耐火煉瓦や不定形耐火物、ニューセラミックスの製造販売を行っています。明智セラミックス、ユーセラミック、水野セラミックスが製造を担当し、東京窯業が販売を行っています。日ノ丸窯業は耐火断熱煉瓦の製造販売を行っています。
北米では、TYKアメリカが耐火煉瓦や不定形耐火物の製造販売を行い、東京窯業の製品も販売しています。ヨーロッパでは、イギリスのTYK Ltd.が製造を担当し、ドイツのTYKヨーロッパGmbHが製品の販売を行っています。
アジア地域では、台湾東京窯業が耐火煉瓦や不定形耐火物の製造販売を行い、東京窯業の製品も取り扱っています。青島東窯陶瓷は黒鉛坩堝の製造販売を行っています。これにより、東京窯業はグローバルに事業を展開しています。
その他の事業として、東京窯業は廃棄物リサイクル機器やリサイクル製品の販売を行っています。豊栄興業は窯業機械器具の製造と修繕を担当し、中日ホームは建築や修繕を手がけています。トーヨー流通サービスは製品の輸送を行い、パークレーンズはスポーツ施設の運営を行っています。
経営方針
東京窯業は、耐火物関連事業を中心に多様な成長戦略を掲げています。2025年度のテーマとして「過去の成功体験を捨てて、新しい冒険に乗り出そう!」を掲げ、既存分野の強化と新規分野の開拓を目指しています。特に、品質向上と技術力強化を重視し、顧客のニーズに応える商品設計を推進しています。
同社は、耐火物・ファインセラミックス事業で培った技術を活用し、電子部品や環境関連セラミックスの分野で成長を図ります。特に、インド市場への進出やカーボンニュートラル対応を通じて、鉄鋼業界の市場変化に対応することを重視しています。また、新素材事業では大規模投資を行い、生産量の拡大と新製品の開発を進めています。
経営環境は不透明で、米国の関税政策やウクライナ情勢などの地政学リスクが影響しています。国内でも鋼材需要の減速が懸念されますが、東京窯業は品質要求や価格競争に対応しつつ、原材料価格の変動にも注視しています。これにより、安定した経営基盤の確立を目指しています。
2025年度には、安全第一を徹底し、多様な人材が活躍できる環境を整備します。製品品質と生産性の向上を図り、迅速な供給体制を構築します。海外展開を進める一方で、国内では生産設備の更新を行い、コスト圧縮と利益成長を実現します。カーボンニュートラルや新素材分野への注力により、グループ全体の体力強化を図ります。