品川リフラクトリーズJP:5351

時価総額
¥801億
PER
7.1倍
耐火物、関連製品の製造販売、築炉工事、不動産賃貸事業を展開。

沿革

1875-00創業-西村勝三が東京芝浦で民間として初めて耐火煉瓦の製造を開始
1884-09東京深川に芝浦の工場を合併し伊勢勝白煉瓦製造所が発足
1887-10東京品川に深川の工場を移転し品川白煉瓦製造所と改名
1895-12福島県小名浜に小名浜工場を建設
1903-06品川白煉瓦株式会社に改組、資本金25万円
1906-05福島県湯本町に小名浜工場を移転、湯本工場を建設
1916-12日本窯業株式会社を合併(旧岡山第一工場)
1928-10岡山県片上に第二工場を建設
1936-06帝国窯業株式会社を買収し、子会社化
1938-01岡山第三工場を建設
1938-08子会社 品川企業株式会社(現 品川ゼネラル株式会社)を設立
1949-05当社株式を東京証券取引所に上場
1961-04日本鋼管株式会社と業務提携、日生工場発足
1961-08明石工場完成
1962-10株式会社神戸製鋼所と共同出資により子会社 品川炉材株式会社を設立、明石工場を移管
1965-10子会社 品川ロコー株式会社を設立
1969-01新湯本工場完成
1970-11鹿島工場完成
1997-03中華人民共和国に瀋陽市光輝中低圧設備廠及び新生交易株式会社と共同出資により、子会社瀋陽品川光輝冶金材料有限公司(現 瀋陽品川冶金材料有限公司)を設立
1998-06英国モルガンクルーシブル社と共同出資により豪州に関連会社 シナガワ サーマル セラミックス Pty. Ltd.を設立
1999-10品川炉材株式会社が第一耐火煉瓦株式会社を吸収合併し、子会社 株式会社セラテクノとなる
2001-12関連会社 シナガワ サーマル セラミックス Pty. Ltd.(現 シナガワ リフラクトリーズ オーストラレイシア Pty Ltd)への出資を拡大し、子会社化
2002-11子会社 品川ファインセラミックス株式会社を設立
2004-11イソライト工業株式会社の株式を取得し、子会社化
2006-07米国 FMP Inc.の株式を取得して子会社化し、社名をシナガワ アドバンスト マテリアルズアメリカズ Inc.と変更
2008-04中華人民共和国に鞍山市和豊耐火材料有限公司と共同出資により、子会社 遼寧品川和豊冶金材料有限公司を設立
2009-10JFE炉材株式会社と合併し、社名を品川リフラクトリーズ株式会社と変更
2014-10シナガワ リフラクトリーズ オーストラレイシア Pty Ltdが、子会社 PT シナガワ リフラクトリーズ インドネシアを設立
2016-06監査等委員会設置会社へ移行
2019-08インドにGrindwell Norton Ltd.と共同出資により子会社 SG シナガワ リフラクトリーズ インディア Pvt.Ltd.を設立
2022-03イソライト工業株式会社の株式を追加取得し、完全子会社化
2022-04帝国窯業株式会社を吸収合併
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
子会社 Shinagawa Refractories Korea Corporationを設立
2022-12仏Compagnie de Saint-GobainからSR do Brasil Ltda.(現 Shinagawa Refratários do Brasil Ltda.)の全持分を取得し、子会社化
また、子会社 Shinagawa Specialty Ceramics Americas LLCを設立し、米Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc.から耐摩耗性セラミックス事業を譲受
2023-04当社グループを4事業に分けるセクター制を導入
2023-11SG シナガワ リフラクトリーズ インディア Pvt.Ltd.の株式を追加取得し、完全子会社化
2024-03コムイノベーション有限会社の全株式を取得し、子会社化
2024-04インドネシアにPT. Refratech MandalaPerkasaとの共同出資により、子会社PT. Shinagawa Refratech Perkasaを設立

事業内容

品川リフラクトリーズは、耐火物の製造販売、築炉工事、不動産賃貸を主な事業として展開しています。同社グループは、品川リフラクトリーズ、子会社23社、関連会社6社で構成されています。

耐火物及び関連製品セグメントでは、品川リフラクトリーズと株式会社セラテクノが定形耐火物や不定形耐火物を製造し、販売しています。品川ゼネラル株式会社では耐火物及び関連製品、吸着剤の製造と請負業務を手掛けています。また、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシア、インド、ブラジル、韓国においても、定形耐火物や不定形耐火物の製造販売を行っています。さらに、連続鋳造用モールドパウダーの製造販売やセラミックファイバー、耐火断熱煉瓦、セラミックス製品の製造販売も行っています。

エンジニアリングセグメントでは、品川リフラクトリーズと品川ロコー株式会社が高炉・転炉・焼却炉等の築炉工事や工業窯炉の設計・施工を提供しています。

不動産セグメントでは、品川リフラクトリーズが不動産賃貸事業を展開しています。

これらの事業活動を通じて、品川リフラクトリーズグループは幅広い産業に対して製品とサービスを提供しており、耐火物業界におけるグローバルなプレーヤーとしての地位を確立しています。

経営方針

品川リフラクトリーズは、耐火物の製造・販売や築炉工事などを手掛ける企業であり、その成長戦略は、技術力の向上、収益力の強化、財務基盤の確立を通じて、世界トップクラスの総合耐火物メーカーとしての地位を確立することにあります。同社は、お客様のニーズに応える対応力の強化、関係者からの信頼獲得、魅力的な職場環境の創造を目指しています。

2023年度の経営戦略では、不安定な世界経済や国内経済の中で、海外ビジネスの強化・拡大、国内での拡販と競争力強化、断熱材事業やセラミックス事業の強化に注力しています。これには、新たな生産拠点の設立や販売提携の探索、新製品やエンジニアリング技術の提供、事業拡大のための成長投資などが含まれます。

また、同社は、耐火物セクター、断熱材セクター、セラミックスセクター、エンジニアリングセクターの4つの事業ドメインに分け、各セクターの成長を支援するコーポレート本部を設置しました。これにより、セクター間の協業を促進し、経営資源の有効な配分を図っています。さらに、サステナビリティ経営を推進し、CO2排出量削減に貢献するソリューションの提供を目指しています。

品川リフラクトリーズは、これらの戦略を通じて、厳しい経営環境の中でも持続的な成長を目指し、次期中期経営計画への地盤を構築しています。