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日本山村硝子JP:5210
沿革
1914-04 | 西宮市において山村製壜所として創業。人工吹によるガラスびん製造開始。 |
1916-06 | 日本硝子工業株式会社として設立。横浜工場、尼崎工場操業開始。 |
1920-04 | 大日本麦酒株式会社の製びん部門として合併。 |
1936-11 | 大日本麦酒株式会社から分離独立して、日本硝子株式会社として設立。 |
1950-09 | 新日本硝子工業株式会社(日本硝子株式会社の前身)と新日本硝子株式会社に分割。 |
1951-11 | 社名を日本硝子株式会社に変更。 |
1955-01 | 株式会社に改組し、山村硝子株式会社として発足。 |
1955-02 | 徳永硝子株式会社と合併。 |
1960-10 | プラスチック容器工場建設、製造開始。 |
1961-01 | 相模原市に東京工場建設、操業開始。 |
1961-10 | 大阪証券取引所市場第二部上場。 |
1962-02 | 日硝株式会社設立(1972年3月、星硝株式会社に商号変更)。(現:連結子会社) |
1962-09 | 株式額面金額を50円に変更のため中国産業株式会社と合併。 |
1962-11 | 東京証券取引所市場第二部上場。 |
1967-09 | 山村倉庫株式会社設立。(現:連結子会社) |
1970-05 | 東京・大阪証券取引所市場第一部上場。 |
1980-05 | 兵庫県加古郡播磨町に播磨工場建設、操業開始。 |
1982-09 | 会社更生法に基づく更生手続の開始申立。 |
1983-04 | 株式会社山村製壜所設立。(現:連結子会社) |
1984-10 | 本社社屋を西宮市浜松原町に移転。 |
1985-11 | 熊谷市に埼玉工場建設、操業開始。横浜工場閉鎖。 |
1987-07 | 西宮市にニューガラス研究所を新設。 |
1987-10 | 兵庫県加古郡播磨町に関西工場(現:関西プラント)(プラスチック)建設、操業開始。 |
1989-04 | 広島硝子工業株式会社と合併。 |
1990-12 | 西宮市にニューガラス開発プラント(現:鳴尾浜プラント)建設、操業開始。 |
1991-06 | 比国でサンミゲル山村アジア・コーポレーション(合弁会社)設立(2020年3月にサンミゲル山村パッケージング・コーポレーションを存続会社として、同社と合併)。 |
1995-10 | 宇都宮市に宇都宮工場(現:宇都宮プラント)(プラスチック)建設、操業開始。 |
1998-09 | 更生手続終結申立書が東京地方裁判所により受理。 |
1998-10 | 山村硝子株式会社と日本硝子株式会社は合併し、社名を日本山村硝子株式会社と変更。 |
2000-12 | 尼崎市に尼崎プラント(ニューガラス)建設、操業開始。 |
2004-02 | 中華人民共和国で展誠(蘇州)塑料製品有限公司設立。(現:連結子会社) |
2008-01 | 比国の包装容器関連事業会社2社に資本参加(サンミゲル山村パッケージング・コーポレーションおよびサンミゲル山村パッケージング・インターナショナルとそれぞれ改称)。(現:持分法適用関連会社) |
2008-04 | 中華人民共和国で山硝(上海)商貿有限公司設立。(現:子会社) |
2009-06 | 本社を西宮市から移転し、関西本社(尼崎市)と東京本社(東京都新宿区)の二本社制に移行。 |
2009-10 | タイで山村インターナショナル・タイランドを設立。(現:連結子会社) |
2010-05 | インドネシアでサンミゲルサンプルナパッケージング・インダストリーズに資本参加(2012年2月に完全子会社化し、山村ウタマ・インドプラスと改称)。(現:連結子会社) |
2010-07 | 日本電気真空硝子株式会社の全株式取得(山村フォトニクス株式会社と改称)。(現:連結子会社) |
2015-11 | 山村ロジスティクス株式会社を設立(2016年4月に山村倉庫㈱を分割会社、山村ロジスティクス㈱を分割承継会社とする会社分割を実施)。(現:連結子会社) |
2016-03 | アメリカで山村インターナショナル・カリフォルニアを設立。(現:連結子会社) |
2018-08 | 台湾で台灣山村光學股份有限公司(合弁会社)を設立。(現:連結子会社) |
2019-11 | 山村プラスチックプロダクツ株式会社を設立(2020年4月に山村倉庫㈱を分割会社、山村プラスチックプロダクツ㈱を分割承継会社とする会社分割を実施)。(現:連結子会社) |
2021-09 | 中山運送株式会社およびマルイシ運輸株式会社(2023年4月に中山運送株式会社を存続会社として同社と合併)の全株式取得。(現:連結子会社) 山村JR貨物きらベジステーション株式会社(合弁会社)を設立。(現:子会社) |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場に移行。 |
事業内容
日本山村硝子株式会社とそのグループ企業は、幅広い事業セグメントを展開しています。主要な事業内容は、ガラスびん関連事業、プラスチック容器関連事業、物流関連事業、そしてニューガラス関連事業です。
ガラスびん関連事業では、日本山村硝子が中心となりガラスびんの製造・販売を行っています。子会社の㈱山村製壜所もガラスびんの製造販売に携わり、星硝㈱は日本山村硝子が製造した製品の仕入れ・販売を、山村インターナショナル・タイランドは包装資材や機械設備の貿易業務をそれぞれ担っています。
プラスチック容器関連事業では、山村プラスチックプロダクツ㈱がプラスチックキャップの製造を行い、展誠(蘇州)塑料製品有限公司が中国でプラスチックキャップの製造販売を手掛けています。
物流関連事業は、山村ロジスティクス㈱がグループ外向け、山村倉庫㈱がグループ内向けの輸送・保管・構内作業を行い、中山運送㈱およびマルイシ運輸㈱も製品の輸送・保管を担当しています。
ニューガラス関連事業では、日本山村硝子がエレクトロニクス用ガラス等の製造販売を、山村フォトニクス㈱が電気・電子機器用ガラス部品の製造販売を行っています。
これらの事業セグメントに加え、日硝精機㈱がガラスびん用金型の修理、山硝(上海)商貿有限公司および山硝(香港)商貿有限公司が包装資材・機械設備の貿易業務を展開しており、関連会社ではアルガラス山村がガラスびんの製造販売、サンミゲル山村パッケージング・コーポレーションおよびサンミゲル山村パッケージング・インターナショナルが各種包装容器の製造販売を手掛けています。これらの事業を通じて、日本山村硝子グループは多岐にわたる製品とサービスを提供しています。
経営方針
日本山村硝子株式会社は、そのグループ企業と共に、ガラスびん関連事業、プラスチック容器関連事業、物流関連事業、ニューガラス関連事業を主軸に事業を展開しています。同社は、基本理念に「事業は人なり」「商いの基は品質にあり」「革新なくして未来なし」を掲げ、社会的責任を果たしつつ持続的な成長を目指しています。経営指標としては、中長期的に自己資本利益率(ROE)5%以上の向上を目標に掲げ、収益力の向上と資産効率の改善に取り組んでいます。
2023年4月から始まる新中期経営計画では、「成長に向けた事業基盤の整備」をテーマに、財務基盤の整備、既存事業の強化、新事業の構築準備、循環型社会実現に向けた製品開発、従業員が誇りを持って働ける会社づくりの5つの経営方針を推進しています。これらの方針は、外部環境の変化に対応し、100年先も必要とされる会社を目指すための基盤となります。
具体的な事業戦略として、ガラスびん関連事業では、品質確保や安定供給のための設備更新、生産技術の開発、高付加価値品の開発に注力しています。プラスチック容器関連事業では、環境に配慮した製品開発や効率的な生産体制の構築、医療・介護向け製品の事業基盤強化に取り組んでいます。物流関連事業では、新規顧客の獲得や働きやすい職場づくり、人材確保に努めています。ニューガラス関連事業では、エレクトロニクスやエネルギー関連の新製品開発、生産効率化を進めています。
さらに、植物工場事業や新規技術開発にも力を入れ、新たな収益源の確立を目指しています。これらの戦略は、日本山村硝子が長期的に成長し続けるための基盤を築くことを目的としています。