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フコクJP:5185
沿革
1953年12月 |
工業用ゴム製品の製造及び販売を目的として、富国ゴム工業株式会社(本社 東京都中野区、工場 東京都荒川区)を設立 |
1956年4月 |
ワイパーブレードラバー技術開発に成功、生産開始 |
1967年9月 |
埼玉県上尾市に上尾工場を建設し操業開始 |
1972年9月 |
末吉工業株式会社に資本参加 |
1980年8月 |
群馬県邑楽郡邑楽町に群馬工場を建設し操業開始 |
1980年8月 |
埼玉県上尾市に本店を移転(2005年6月に他へ本店を移転し、2011年6月に再度上尾市へ本店を移転) |
1983年1月 |
タイ国バンコク市に合弁会社としてタイフコク株式会社を設立し、現地生産を開始 |
1986年1月 |
商号を株式会社フコクに変更 |
1986年4月 |
愛知県高浜市に中部製作所(現愛知工場)を建設し操業開始 |
1987年5月 |
韓国安山市に子会社韓国フコク株式会社を設立し、現地生産を開始(他法人と合併等を行い、2008年6月に現韓国フコク株式会社となる) |
1990年5月 |
群馬県邑楽郡千代田町に群馬第二工場を建設し操業開始 |
1994年10月 |
日本証券業協会に株式を店頭登録 |
1995年12月 |
タイ国サムトプラカン県に合弁会社としてサイアムフコク株式会社を設立 |
1996年2月 |
株式会社東京ゴム製作所に資本参加 |
1997年12月 |
インドネシア国西ジャワ州に子会社株式会社フコクインドネシアを設立(2004年5月に東海ゴム工業株式会社(現住友理工株式会社)が資本参加し、株式会社フコク東海ゴムインドネシアとなる) |
2001年1月 |
中国上海市に合弁会社として上海フコク有限公司を設立 |
2001年5月 |
米国サウスカロライナ州に持株会社フコクアメリカインク及び製造会社フコクサウスカロライナインクを設立(2006年1月に統合し、現フコクアメリカインクとなる) |
2003年7月 |
中国東莞市に東莞フコク有限公司を設立 |
2004年3月 |
東京証券取引所市場第二部に上場 |
2004年5月 |
子会社である韓国フコク株式会社が出資し、中国山東省に青島フコク有限公司を設立 |
2005年3月 |
東京証券取引所市場第一部に上場 |
2005年9月 |
中国上海市にフコク(上海)貿易有限公司を設立 |
2010年10月 |
インド国マハラシュトラ州に子会社フコクインディア株式会社を設立 |
2010年11月 |
子会社タイフコク株式会社が出資し、タイ国サムトプラカン県にタイフコクパナプラスファウンドリー株式会社を設立(2012年11月にタイフコク株式会社の子会社とする) |
2011年1月 |
中国南京市に南京富国勃朗峰橡膠有限公司を設立 |
2011年3月 |
ベトナム国ハノイ市に子会社フコクベトナム有限会社を設立 |
2011年12月 |
インドネシア国西ジャワ州に株式会社東京ゴム製作所の子会社として、株式会社トリムラバーを設立 |
2014年4月 |
チェコ国ウースチー州にフコクチェコ有限会社を設立 |
2014年7月 |
メキシコ国グアナファト州にフコクメキシコ株式会社を設立 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行 |
2022年11月 |
フコクチェコ有限会社を清算 |
事業内容
フコク株式会社とそのグループ企業は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。これらには機能品事業、防振事業、金属加工事業、ホース事業、そして産業機器事業が含まれます。機能品事業では、シール部品やワイパーブレードラバーなどの製品を製造・販売しており、フコク株式会社をはじめとする国内外の複数の関連会社がこれらの製品を手掛けています。防振事業では、ダンパーやマウントなどの製品を提供し、これもまた国内外の関連会社が製造・販売を行っています。
金属加工事業は、トラックや建設機械用の金属部品の製造・販売を行っており、末吉工業株式会社がこのセグメントを担当しています。ホース事業では、ゴム製のホースなどの製品を製造・販売し、株式会社東京ゴム製作所やサイアムフコク株式会社などが関与しています。最後に、産業機器事業では、OA機器、医療機器、モータ、ウレタン製品などの製造・販売を行っており、フコク株式会社やサイアムフコク株式会社などがこのセグメントに貢献しています。
これらの事業セグメントは、フコク株式会社グループの幅広い技術力と製品ラインナップを示しており、国内外の多様な顧客ニーズに応えるための基盤を形成しています。フコク株式会社グループは、これらの事業を通じて、自動車産業をはじめとするさまざまな分野でのソリューション提供者としての地位を確立しています。
経営方針
フコク株式会社は、その中期経営計画(2021年度-2023年度)において、経営方針として「ゴムからはじまる、未来がひろがる」を掲げ、創業以来のものづくりのノウハウを活かし、新たな価値創造に挑戦しています。同社は、『安心』『安全』『快適』を提供するグローバル企業を目指し、2023年度の目標として連結売上高800億円、経常利益率7%、ROE8%、連結配当性向30%を掲げています。
経営環境の変化に対応するため、フコクは複数の戦略を推進しています。自動車業界の大変革に対応するため、CASE対応製品群の拡充に努めています。また、持続的な成長を実現するため、ライフサイエンス事業を新たな柱として育成し、新規事業開拓にも注力しています。
グローバリゼーションに対応するため、アセアン・インド地区、中国地区にエリア本部を設立し、現地完結型のスピード経営を推進しています。欧州では、アライアンスによる競争力の強化を図っています。
DX推進により、会社の基盤強化、生産性向上、顧客ニーズに合わせた製品・サービス提供を目指しています。さらに、ESG対応として、サステナビリティ委員会の設置やサステナビリティ推進課の新設を通じ、サステナビリティ経営を強化しています。
多様な人材が活躍できる職場環境の構築も重視しており、グローバル企業としての持続的成長を目指しています。これらの戦略は、フコク株式会社グループが機能品事業、防振事業、金属加工事業、ホース事業、産業機器事業など、幅広い事業セグメントを展開する上での基盤となっています。