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富士石油JP:5017
事業内容
富士石油は、石油の精製、貯蔵、調達、売買、原油・石油製品の輸送・入出荷を主な事業内容としています。同社は、連結子会社6社と持分法適用会社2社で構成され、石油精製/販売事業を中心に展開しています。
富士石油の子会社である株式会社ペトロプログレスは、原油・石油製品の調達と販売を行っています。また、ARAMO SHIPPING (SINGAPORE) PTE LTDは、原油タンカーやLPGタンカーの保有と運航を担当しています。
富士石油販売株式会社は、石油製品の販売・納入代行や保険代理店業務を行っています。富士臨海株式会社は、海上防災、原油・石油製品の入出荷、産業廃棄物の収集運搬、太陽光発電を手がけています。
東海工機株式会社は、各種プラントの建設・保全を行っています。アラビア石油株式会社は、石油開発プロジェクト関連の資産管理を担当していましたが、2025年4月1日に富士石油に吸収合併されました。
日本オイルエンジニアリング株式会社は、石油・ガス・その他エネルギーの開発・生産・環境対応に関するエンジニアリングやコンサルティングを提供しています。これにより、富士石油は多様なエネルギー関連サービスを展開しています。
経営方針
富士石油は、持続可能な成長を目指し、エネルギーの安定供給と環境保全を重視した成長戦略を推進しています。同社は、ステークホルダー価値の最大化を図り、経営の透明性を高めることで、安定した経営基盤を維持しつつ、株主への利益還元を重視しています。
同社の中期経営計画では、石油精製事業の基盤強化と脱炭素社会への取り組みを重点領域としています。具体的には、設備の高経年化に対応するためのデジタル技術の活用や、コスト競争力の強化を通じて、収益の安定的拡大を図っています。
また、富士石油は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを強化しています。製油所の省エネルギー化や、バイオ燃料の供給、アンモニアの燃料使用など、環境負荷の低減に向けた具体的な施策を進めています。
同社は、持続可能な航空燃料(SAF)の供給に向けた検討を進めるなど、脱炭素ビジネスの追求にも積極的です。これにより、2050年までにCO2排出をネットゼロにすることを目指し、社会全体のカーボンニュートラル実現に貢献しています。
富士石油は、2024年度までの中期経営計画で、営業利益100億円、経常利益85億円、当期純利益75億円を目標としています。また、ROE10%以上、ネットD/Eレシオ1.5倍以下を財務目標に掲げ、持続可能な成長を実現するための基盤を強化しています。