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ファンペップJP:4881
沿革
2013-10 | 東京都渋谷区において株式会社ファンペップ(資本金1百万円)を設立 |
2015-03 | アンジェスMG株式会社(現アンジェス株式会社)との間で機能性ペプチド(SR-0379及びキュアペプチン等)の知的財産権の移転を伴う現物出資契約を締結 |
2015-04 | 東京都港区に東京オフィスを新設 |
2015-06 | 大阪府茨木市に大阪オフィスを新設 |
2015-07 | 大阪大学との間で抗体誘導ペプチドに関する共同研究を開始 |
2015-10 | 塩野義製薬株式会社との間で機能性ペプチドSR-0379に関するライセンス契約を締結 |
2016-01 | 本店登記地を大阪府茨木市(大阪オフィス)に変更 東京都渋谷区に東京オフィスを移転 |
2016-02 | 株式会社メディパルホールディングスとの間で抗体誘導ペプチドの研究開発支援に関する提携基本契約を締結 |
2016-09 | 大日本住友製薬株式会社(現住友ファーマ株式会社)との間で標的タンパク質IL-17Aに関する抗体誘導ペプチドの共同研究を開始 |
2018-03 | 大日本住友製薬株式会社(現住友ファーマ株式会社)との間で抗体誘導ペプチドFPP003に関するオプション契約を締結 |
2018-07 | 塩野義製薬株式会社が機能性ペプチドSR-0379の皮膚潰瘍を対象とする日本での第Ⅱ相臨床試験を開始 |
2019-04 | 抗体誘導ペプチドFPP003の尋常性乾癬を対象とするオーストラリアでの第Ⅰ/Ⅱa相臨床試験を開始 |
2019-05 | 大阪府吹田市に千里オフィスを開設 大阪オフィスを彩都オフィスに改称 |
2020-12 | 東京証券取引所マザーズに株式を上場 |
2021-06 | 機能性ペプチドSR-0379の皮膚潰瘍を対象とする日本での第Ⅲ相臨床試験を開始 本店登記地を大阪府茨木市内で変更(彩都オフィスを閉鎖) 千里オフィスを千里リサーチセンターに改称 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行 |
2022-10 | アンチエイジングペプタイド株式会社(現株式会社ファンペップヘルスケア)を株式交換により完全子会社化 |
2022-11 | 東京都中央区に東京オフィスを移転 |
2024-03 | 塩野義製薬株式会社との間で抗体誘導ペプチドFPP004Xに関するオプション契約を締結 |
事業内容
ファンペップ株式会社(以下、「同社」)は、医薬品等の研究開発を主たる業務としている企業であり、子会社1社(アンチエイジングペプタイド株式会社)を含むグループ企業として構成されています。同社グループは、医薬品等の研究開発事業を単一セグメントとしており、特に機能性ペプチドの研究開発に注力しています。
同社は、2022年10月1日付で株式交換を実施し、アンチエイジングペプタイド株式会社を完全子会社化しました。これにより、医薬品分野における抗体誘導ペプチドのコア技術であるAJP001の知的財産基盤を統合強化し、化粧品分野ではアンチエイジング機能を持つOSK9等のショートペプチド群を取得し、機能性ペプチド事業の強化を図っています。
同社グループは、大阪大学大学院医学系研究科の研究成果を基に、機能性ペプチドの研究開発を進めており、医薬品分野での実用化を目指しています。具体的には、AG30(angiogenic peptide 30)という30アミノ酸からなる機能性ペプチドを起源とし、そのペプチドを構成するアミノ酸の一部を置き換えることで、目的とする機能が増強されたペプチド「SR-0379」、新しい機能が付与されたペプチド「AJP001」及び特定の機能が消失しているペプチド「キュアペプチン」などを見出しました。
SR-0379は、血管新生や肉芽形成促進を主たる作用とし、抗菌活性を併せ持った皮膚潰瘍治療薬として開発が進んでいます。また、AJP001は、抗体誘導ペプチドの創薬プラットフォーム技術として利用されており、同社グループはこの技術を強みとして新規開発品の創出を目指しています。
さらに、同社グループは、大阪大学との共同研究により、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防ワクチンの研究開発も行っており、ペプチドワクチンの開発にも取り組んでいます。
ビジネスモデルとしては、同社グループは大学の研究成果を製薬会社への橋渡しに向けてインキュベートする役割を担い、研究開発の早期段階から製薬会社等との提携体制を構築し、提携収入等により研究開発遂行上の財務リスクの低減を図っています。
経営方針
ファンペップ株式会社(以下、「同社」)は、大阪大学発の創薬系バイオベンチャー企業として、機能性ペプチドの研究開発に特化しています。同社の成長戦略は、医薬品、化粧品、医療機器の分野で、機能性ペプチドの可能性を追求し、社会に貢献することにあります。その理念に基づき、大学の研究成果を製薬会社への橋渡しとしてインキュベートする役割を担っています。
同社は、技術領域を機能性ペプチドとその関連領域に定め、創薬活動のプラットフォーム技術を強みとしています。具体的には、抗体誘導ペプチドなどの新しいタイプの創薬シーズを開発し、これらを医薬品分野での実用化に向けて推進しています。また、大阪大学との共同研究を通じて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防ワクチンの研究開発にも取り組んでいます。
経営戦略の一環として、同社は研究開発パイプラインの充実、製薬会社等との提携契約の獲得、研究開発資金の調達、そして人材の獲得に注力しています。これらの戦略を通じて、研究開発の早期段階から製薬会社等との提携体制を構築し、提携収入等による研究開発遂行上の財務リスクの低減を図りつつ、将来のロイヤリティ収入等による利益拡大を目指しています。
同社は、医薬品業界における研究開発の難易度の上昇という経営環境の中で、新しいタイプの創薬シーズの開発により、業界における重要な役割を果たすことを目指しています。そのために、研究開発パイプラインの強化、提携契約の獲得、資金調達、そして人材の確保に焦点を当てた成長戦略を推進しています。