- 日本企業
- 京進
京進JP:4735
事業内容
京進は学習塾を核に、語学教育、保育・介護、給食・配食などの生活支援サービスを手がける企業です。同社は幼児から高校生・受験生、成人学習者までを対象に、集団授業や個別指導、映像授業などの学習サービスを提供しています。
主要な顧客は子どもとその保護者、成人の学習者に加え、高齢者や自治体・企業といった幅広い層です。同社の収益は授業料や受講料、保育・介護の利用料、フランチャイズ収入や自治体からの委託・補助金などが中心となっています。
事業は学習塾、語学関連、保育・介護、給食・配食の四分野に分かれ、地域密着の教室運営を軸に展開しています。学習塾では小学校受験から大学受験までの集団授業や個別指導、映像授業と教室のフランチャイズ展開を行っています。語学は幼児向けと成人向けの英会話や海外進学準備、日本語教育を手がけ、保育は認可保育園や学童、介護は住宅型施設や訪問介護・日帰り介護サービス、給食や配食事業まで多様なサービスで収益源を分散しています。
経営方針
同社は学習塾を中核に語学、保育・介護、給食・配食など生活支援サービスを組み合わせ、持続的な成長を目指しています。数値目標としては、日本語教育や国際人材交流の強化で2030年までに1万人の入職者支援を目指すほか、日本語学校で国内シェア10%獲得を視野に入れています。経営指標としては顧客数・売上高・営業利益の拡大と経常利益率の改善を重視しており、地域密着の教室運営を軸に収益性の向上を追求しています。
同社は既存事業の強化に重点投資を行っています。具体的には学齢人口減少に対応するため、校舎の統廃合や大規模校舎への転換、既存校舎の修繕・改修・移転による教育環境の改善を進めています。教育面ではAI技術を取り入れたハイブリッド型個別指導「コノ塾」を関西で展開し、同社の指導ノウハウと高品質コンテンツを融合することで差別化を図っています。品質向上の取り組みは成果を挙げており、2024年度には日本語教育部門が関西経営品質賞ブロンズを受賞しています。
同社は国内外での新市場開拓と事業領域の拡大にも積極的です。保育では学童保育の拡充で「小1の壁」へのソリューションを進め、介護ではリハビリ特化型デイサービスや新規施設の開設で地域密着モデルを構築しています。海外ではオーストラリアでの校舎拡大やインド・ネパール・ミャンマーなどでの国際人材交流事業を開始し、政府系機関や現地パートナーと連携して人材紹介や日本語教育の拡大を図る計画です。
同社は技術革新を業務効率化と教育の質向上に直結させています。AIやITを活用して教材開発や学習管理を高度化し、ルーティン業務を自動化して「人にしかできない指導」や顧客対応にリソースを集中させる方針です。人的資本への投資も重視しており、「成長の3本柱」を軸に社員教育や処遇改善を進めることで現場の指導力とマネジメント力を高め、長期的な競争力の源泉にしていく取り組みを進めています。