キッセイ薬品工業JP:4547

時価総額
¥2180億
PER
14.9倍
医薬品事業、物品販売事業、情報サービス事業、建設・施設メンテナンス事業を展開し、医療用医薬品の製造販売や信州そばの開発、システムインテグレーション、総合建設サービスを提供。

事業内容

キッセイ薬品工業は、以下のような事業セグメントを持ち、多岐にわたる事業やサービスを展開しています。

1. **医薬品事業**

キッセイ薬品工業は、研究開発した医療用医薬品の製造販売を行っています。また、医療用医薬品やヘルスケア食品(特別用途食品など)を仕入れて販売しています。非連結子会社のKISSEI AMERICA, INC.は、海外での医薬品開発に関する情報を収集・分析し、同社の研究開発部門に提供しています。

2. **物品販売事業**

連結子会社のキッセイ商事株式会社が、信州そばを中心とした麺類の開発・生産・販売を行っています。また、各種設備機器や車両、燃料の販売、保険代理店業なども展開しています。

3. **情報サービス事業**

連結子会社のキッセイコムテック株式会社が、システムインテグレーションサービス、システムリソースサービス(情報関連機器レンタル、ネットワーク構築など)、メディカルシステムの開発・販売を行っています。2025年1月1日付で非連結子会社の株式会社プロスを吸収合併しました。

4. **建設・施設メンテナンス事業**

連結子会社のハシバテクノス株式会社が、建物の建築から設備や施設の維持・管理までを行う総合建設サービス事業を展開しています。

これらの事業セグメントを通じて、キッセイ薬品工業は多様なニーズに応える製品やサービスを提供しています。

経営方針

キッセイ薬品工業は、経営理念「輪と和を通じて、より大きく社会に貢献する」を掲げ、株主や社員、地域社会、環境を重視した経営を推進しています。医薬品事業を中核に、独創的な医薬品の開発と提供を目指し、研究開発や製造、医薬情報活動に注力しています。また、グループ各社は医薬品事業を補佐し、国内外で事業活動を展開しています。

同社は、2025年から新たな中期経営計画「Beyond 80」を開始します。この計画では、創薬研究開発型企業としての持続的成長を目指し、2034年度までに医薬品事業の拡大や研究開発パイプラインの充実、新たな海外収益基盤の構築、環境経営の推進を掲げています。これにより、ROE10%以上、売上高5%以上の成長を目指します。

成長戦略として、同社は5つの重点領域を設定しています。まず、研究開発パイプラインの拡充を図り、AI技術を活用した低分子創薬に注力します。次に、国内事業の拡大を目指し、既存製品の売上最大化や新薬の事業化を推進します。さらに、海外収益の拡大を図り、パートナー企業と協力して市場を拡大します。

また、サステナビリティ活動の推進として、脱炭素・循環型社会の実現に向けた環境経営を強化します。経営基盤の強化では、DXを推進し、業務の効率化と高度化を図るとともに、コーポレート・ガバナンスの強化に取り組みます。これらの戦略を通じて、キッセイ薬品工業は持続的な成長を目指しています。