有機合成薬品工業JP:4531

時価総額
¥59.1億
PER
7.6倍
アミノ酸やビタミン原料、タイヤコード接着剤原料、農薬中間体、シリコン化合物、医薬品原料・中間体の製造販売、製造業務の受託。

沿革

1947-11たばこ香料の生産を目的として、東京都中央区日本橋兜町において有機合成工業株式会社を創立
1948-12本社を板橋区志村前野町に移転
1949-03前野工場稼動開始(1973年9月、常磐工場に移設)
1956-02蓮根工場稼動開始(現 東京研究所)
1961-08本社を中央区京橋に移転
1962-07現社名 有機合成薬品工業株式会社に改称
1962-10東京証券取引所市場第二部に株式を上場
1964-10常磐工場稼動開始
1972-12東京研究所完成
1984-12常磐工場に多目的製造設備新設
1991-06本社を千代田区平河町に移転
1995-06本社を現在地(東京都中央区日本橋人形町)に移転
2001-11常磐工場に医薬原薬生産設備新設
2004-09東京証券取引所市場第一部銘柄に指定
2014-01常磐工場にコージェネレーションシステム導入
2018-05常磐工場に医薬品原薬・中間体設備新設
2021-05FSSC 22000認証取得
2022-04東京証券取引所スタンダード市場に区分変更

事業内容

有機合成薬品工業及びその子会社2社は、ファインケミカル事業を中心に展開しています。このグループは、アミノ酸関係、化成品関係、医薬品関係の製造販売を主な業務としており、それぞれのセグメントで特化した製品やサービスを提供しています。

アミノ酸関係では、アミノ酸やビタミン原料などの製造及び販売を手掛けています。これらは、食品や健康関連製品の原料として広く利用されています。化成品関係では、タイヤコード接着剤原料、農薬中間体、シリコン化合物などの製造販売を行っており、これらは産業用途において重要な役割を果たしています。

医薬品関係では、医薬品原料や中間体の製造販売を行っており、医薬品業界における重要な供給源の一つとなっています。また、製造業務の受託に関しては、子会社のユーキテクノサービスが主に有機合成薬品工業の製造業務の請負を担っています。

販売関連業務の請負については、子会社YUKI GOSEI KOGYO USA INC.が米国における海外拠点として活動していましたが、2012年1月以降は休眠会社となっています。

これらの事業セグメントを通じて、有機合成薬品工業グループは、多岐にわたる産業分野に対して高品質な製品とサービスを提供し、その事業領域を広げています。

経営方針

有機合成薬品工業は、ファインケミカル事業を中心に、アミノ酸、化成品、医薬品の製造販売を行っている企業です。同社は、2024年3月期を起点とする3カ年の中期経営計画を策定し、激変する経済環境の中で主要製品の売上拡大と新製品の継続的導入を通じて、今後10年間の成長基盤を築くことを目指しています。

この中期経営計画では、クオリティーカルチャーの醸成、企業価値の向上、アミノ酸分野の事業構造改革、医薬品分野の受託ビジネス拡充、化成品事業の拡大・再構築の5つの重点施策を掲げています。これらの施策を通じて、収益力の向上を図り、ステークホルダーに対して中長期的な視点で企業価値を常に向上させることを使命としています。

経営目標としては、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益、そしてROA(総資産営業利益率)の向上を目指しています。具体的には、2024年3月期から2026年3月期にかけて、売上高を13,500百万円から15,000百万円へ、営業利益を840百万円から850百万円へ、経常利益を810百万円から830百万円へ、当期純利益を600百万円から620百万円へと増加させる計画です。また、ROAは4.2%から4.5%への向上を目指しています。

有機合成薬品工業は、これらの戦略を通じて、不透明な経済環境の中でも持続的な成長を目指しています。