- 日本企業
- 小野薬品工業
小野薬品工業JP:4528
事業内容
小野薬品工業は、医薬品部門に特化した事業を展開しています。2025年3月31日現在、同社とその子会社26社で構成されています。主に医療用および一般用医薬品の製造・販売を行っており、特に医療用医薬品の研究開発に注力しています。この分野は同社の主力事業と位置づけられています。
同社の関連会社には、医薬品の臨床開発・製造・販売を手がけるDeciphera Pharmaceuticals, Inc.とその子会社11社があります。また、韓国小野薬品工業や台灣小野藥品工業股份有限公司は販売および販売支援を行っています。製造・販売を担当するのは、小野薬品ヘルスケア、東洋製薬化成、ビーブランド・メディコーデンタルなどです。
さらに、オノ・ファーマ・ユーエスエーやオノ・ファーマ・ユーケー・リミテッドは、医薬品の臨床開発や導出入活動を行っています。その他の関連会社としては、オノ ベンチャー インベストメントや小野デジタルヘルス投資合同会社などがあり、これらは投資活動を通じて事業を支援しています。
小野薬品工業の事業は医薬品事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の詳細な記載は省略されています。これにより、同社は医薬品分野における専門性を高め、効率的な事業運営を実現しています。
経営方針
小野薬品工業は、「病気と苦痛に対する人間の闘いのために」という企業理念のもと、革新的な新薬の創製を目指しています。同社は、未だ満たされない医療ニーズに応えるため、グローバルスペシャリティファーマとしての地位を確立し、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。
同社の成長戦略は、4つの柱から成り立っています。まず、「製品価値最大化」では、患者本位の視点で新薬の開発とマーケティングを進め、特にオンコロジー領域での臨床試験を強化しています。次に、「パイプラインの強化」では、がんや免疫疾患などの重点研究領域で新薬を創出し、独自性の高いパイプラインを構築しています。
「グローバル事業の拡大と加速」では、デサイフェラ社の買収を通じて米欧での販売基盤を強化し、グローバル展開を加速しています。さらに、「事業ドメインの拡大」では、ヘルスケア分野での新たな価値提供を目指し、デジタル技術を活用した新サービスの開発に取り組んでいます。
これらの成長戦略を支えるため、小野薬品工業は人的資本や企業ブランド、デジタル・IT基盤などの無形資産の拡充に注力しています。特に、デジタルトランスフォーメーションを推進し、グローバル化や変化に対応したセキュアなIT基盤の構築を進めています。