- 日本企業
- 小野薬品工業
小野薬品工業JP:4528
沿革
1717年 |
初代小野市兵衞が道修町において、伏見屋市兵衞の屋号のもとに薬種仲買人として創業。 |
1918年 |
東洋製薬化成株式会社設立。(現・連結子会社) |
1934年 |
資本金16万円の合名会社小野市兵衞商店に改組する。 |
1947年 |
商店の医薬品製造部門として日本有機化工株式会社(資本金19万5千円)、注射アンプル等医薬用硝子資材部門として日本理化学工業株式会社を設立して、資材を含む医薬品の製造及び販売の一貫作業を開始。 |
1948年 |
日本有機化工株式会社を現在名の小野薬品工業株式会社と改称し、日本理化学工業株式会社を解散する。 |
1949年 |
合名会社小野市兵衞商店を小野薬品工業株式会社に吸収合併し、製造販売部門の一本化を図る。 |
1961年 |
城東第三工場(綜合製剤工場)完成。 |
1962年 |
大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。 |
1963年 |
東京証券取引所市場第二部に株式を上場。 |
1965年 |
城東工場第四工場(綜合製剤工場)完成。 |
1968年 |
中央研究所完成。 |
1969年 |
城東工場第五工場完成。 |
1975年 |
フジヤマ工場本館及び第一、第二工場完成。 |
1980年 |
フジヤマ工場第三工場完成。 |
1982年 |
フジヤマ工場第五工場完成。 |
1985年 |
福井安全性研究所完成。(2022年、水無瀬研究所に集約) |
1987年 |
水無瀬研究所(旧中央研究所)に新研究棟完成。 |
1988年 |
水無瀬研究所にNMR棟完成。 |
1989年 |
水無瀬研究所に新管理棟完成。 |
1991年 |
フジヤマ工場第六工場完成。 |
1994年 |
福井合成研究所完成。(2016年、水無瀬研究所に集約) |
1996年 |
水無瀬研究所に第二研究棟完成。 |
1998年 |
米国にオノ・ファーマ・ユーエスエー インク(現・連結子会社)、英国にオノ・ファーマ・ユーケー・リミテッド(現・連結子会社)設立。 |
2000年 |
フジヤマ工場第七工場(注射剤製造工場)完成。 |
2002年 |
筑波研究所完成。 |
2003年 |
本社社屋完成。 |
2013年 |
韓国に韓国小野薬品工業株式会社(現・連結子会社)設立。 |
2014年 |
台湾に台灣小野藥品工業股份有限公司(現・連結子会社)設立。 |
2016年 |
水無瀬研究所に第三研究棟完成。 |
2018年 |
東京ビル完成。 |
2019年 |
山口工場完成。 |
2020年 |
米国にオノ ベンチャー インベストメント インク(現・連結子会社)設立。 米国にオノ ベンチャー インベストメント ファンド I エルピー(現・連結子会社)設立。 |
2021年 |
小野薬品ヘルスケア株式会社(現・連結子会社)設立。 |
2022年 |
小野デジタルヘルス投資合同会社(現・連結子会社)設立。 小野薬品ユーディ株式会社(現・連結子会社)設立。 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。 株式会社michiteku(現・連結子会社)設立。 |
事業内容
小野薬品工業およびそのグループ会社は、医薬品部門における事業を展開しています。2023年3月31日現在、同社グループは13の子会社と1つの関連会社で構成されており、医薬品事業が単一のセグメントとして位置づけられています。
同社グループは、医療用および一般用医薬品の製造・販売を主軸に事業を行っており、特に医療用医薬品の研究開発に注力しています。これにより、医療用医薬品は同社グループの主力分野とされています。
関連会社としては、韓国小野薬品工業㈱や台灣小野藥品工業股份有限公司が販売および販売支援を担当しています。また、小野薬品ヘルスケア㈱、東洋製薬化成㈱、㈱ビーブランド・メディコーデンタル、㈱ナミコスが製造・販売を、オノ・ファーマ・ユーエスエー インクやオノ・ファーマ・ユーケー・リミテッドが医薬品の臨床開発・導出入活動をそれぞれ行っています。
さらに、オノ ベンチャー インベストメント インク、オノ ベンチャー インベストメント ファンド I エルピー、小野デジタルヘルス投資合同会社、小野薬品ユーディ㈱、㈱michitekuなどが、投資やデジタルヘルス関連の事業を展開しています。これらの活動を通じて、小野薬品工業グループは医薬品事業のさまざまな側面をカバーし、医療分野における革新的な貢献を目指しています。
経営方針
小野薬品工業は、医薬品業界における革新的な貢献を目指し、病気と苦痛に対する人間の闘いを支援する企業理念のもと、医療ニーズに応える新薬の創製に注力しています。同社は、グローバルスペシャリティファーマとしての地位を確立するため、四つの成長戦略を推進しています。これには、製品価値の最大化、パイプラインの強化とグローバル開発の加速、欧米での自社販売の実現、そして事業ドメインの拡大が含まれます。
製品価値の最大化では、患者とその家族のウェルビーイングを実現することを目指し、スピーディーかつ効果的な開発、競争力のあるマーケティング、精緻な情報提供・収集に取り組んでいます。パイプライン強化とグローバル開発の加速では、がんや免疫疾患、中枢神経疾患などの医療ニーズの高い領域に焦点を当て、独自性の高いパイプラインの充実を図っています。
欧米自販の実現に向けては、海外での自社販売体制の整備に努め、特に米国でのプロジェクト開発を加速させています。事業ドメインの拡大では、ヘルスケア分野のニーズに応える新たな価値を提供するため、機能性表示食品やデジタルヘルス分野への進出を進めています。
これらの成長戦略を支えるため、人的資本、企業ブランド、デジタル・IT基盤などの無形資産の拡充にも注力しています。特に、デジタルトランスフォーメーションを推進し、グローバル化を見据えたIT基盤の刷新に取り組んでいます。小野薬品工業は、これらの戦略を通じて、医薬品業界における革新的なリーダーとしての地位を確立し、持続可能な成長を目指しています。