保土谷化学工業JP:4112

保土谷化学工業は、主に有機工業薬品の製造・販売を行う企業であり、関連する物流や研究開発受託などの事業も展開しています。保土谷化学工業グループは、連結子会社12社、非連結子会社2社、関連会社3社で構成されています。

保土谷化学工業の事業セグメントには、機能性色素、機能性樹脂、基礎化学品、アグロサイエンス、物流関連、その他の6つがあります。機能性色素は、SFC CO., LTD.やHODOGAYA CHEMICAL KOREA CO., LTD.などの子会社を通じて製造・販売されています。

機能性樹脂は、保土谷建材株式会社が製造・販売および工事を行っています。また、桂産業株式会社やHODOGAYA CHEMICAL(U.S.A.), INC.を通じて一部製品が販売されています。基礎化学品は、保土谷化学工業が直接製造・販売しています。

アグロサイエンス分野では、保土谷UPL株式会社や保土谷アグロテック株式会社が製造・販売を担当しています。物流関連では、保土谷ロジスティックス株式会社が製品や原料の輸送・保管を行っています。

その他の事業としては、保土谷コントラクトラボ株式会社が研究開発業務の受託を行っています。これらの事業を通じて、保土谷化学工業は多様なニーズに応える製品とサービスを提供しています。

保土谷化学工業は、化学技術の革新を通じて高品質な製品とサービスを提供し、環境調和型の生活文化の創造に貢献することを経営理念としています。同社は中期経営計画「SPEED 25/30」（2021～2030年度）に基づき、持続可能な社会の実現を目指しています。

同社は、スペシャリティ製品を軸にしたオリジナリティ豊かなポートフォリオと環境に優しい製造プロセスを通じて、持続可能な社会の実現に貢献する企業を目指しています。特に、ESG経営の推進とデジタルトランスフォーメーション（DX）による競争力強化を重視しています。

「SPEED 25/30」では、2030年度の目標として、事業ポートフォリオの適切な構成やグローバル市場での新製品創出、高い生産性の実現を掲げています。また、SDGs達成に貢献し、環境に優しい製品の提供を目指しています。

2025年度までの目標として、戦略事業と基盤事業の持続的成長を実現し、新たなポートフォリオを構築することを掲げています。新製品の早期事業化や研究開発テーマの持続的創出を通じて、事業拡大を図ります。

同社は、事業強化、新製品創出、生産性向上、経営基盤強化を重点施策とし、特に有機ELやバイオPTG、農業用過酸化物の事業拡大を進めています。また、DXの推進を通じて業務改革を進め、基幹システムの効率的活用を図っています。