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東ソーJP:4042
事業内容
東ソーは、石油化学、クロル・アルカリ、機能商品、エンジニアリングの4つの主要な事業セグメントを持っています。これらの事業は、関連する物流やその他の活動とともに展開されています。
石油化学事業では、東ソーはエチレンやプロピレンなどのオレフィン製品、低密度および高密度ポリエチレン、樹脂加工製品、機能性ポリマーの製造・販売を行っています。また、北越化成株式会社にポリエチレンフィルムの原材料を供給しています。
クロル・アルカリ事業では、東ソーは苛性ソーダ、塩化ビニルモノマー、塩化ビニル樹脂、無機・有機化学品、セメント、ウレタン原料の製造・販売を行っています。大洋塩ビ株式会社や東北東ソー化学株式会社などに原材料を供給しています。
機能商品事業では、東ソーは無機・有機ファイン製品、計測・診断商品、電子材料(石英ガラス、スパッタリングターゲット)、機能材料の製造・販売を行っています。東ソー・エスジーエム株式会社や東ソー日向株式会社などと協力しています。
エンジニアリング事業では、東ソーはオルガノ株式会社と協力し、水処理装置や純水装置、イオン交換樹脂の製造・販売を行っています。また、東北電機鉄工株式会社にプラント工事や電気工事を発注しています。
その他の事業として、東ソー物流株式会社が製品・原材料の運送・荷役を担当し、東ソー・ニッケミ株式会社が石油化学製品や工業薬品の販売を行っています。東邦アセチレン株式会社は酸素、窒素、炭酸ガスの製造・販売を行っています。
経営方針
東ソーは、化学の革新を通じて社会に貢献することを企業理念とし、持続可能な社会の実現を目指しています。2025年5月に策定された「東ソーグループサステナビリティ基本方針」に基づき、サステナビリティ経営を推進しています。この方針のもと、地球環境の保全や社会課題の解決に取り組み、持続的な成長を目指しています。
同社の中期経営計画(2025~2027年度)では、事業ポートフォリオを「チェーン事業」と「先端事業」の2つに再定義しています。チェーン事業は、食塩電解やナフサ熱分解を基盤としたプロダクトチェーンで構成され、高度に統合された効率的なプロダクトチェーンが強みです。一方、先端事業は医薬や半導体業界での強固なポジションを持ち、成長市場での収益性向上を図っています。
2030年度に向けた中長期の経営課題として、成長と脱炭素の両立を掲げています。具体的には、CO2排出量を抑えつつ収益を拡大する事業構造への変革を進めています。また、チェーン事業では塩素の高付加価値化、先端事業では新規事業創出による収益基盤の拡大を目指しています。
同社は、2025~2027年度の中期経営計画において、設備投資を2,200~2,500億円とし、特にチェーン事業の強化に重点を置いています。また、株主還元の強化を図り、資本効率の改善を目指しています。これらの取り組みを通じて、持続可能な成長を実現し、社会に貢献することを目指しています。