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東ソーJP:4042
沿革
年月 |
事業の概要 |
1935年2月 |
東洋曹達工業株式会社を設立(現・山口県周南市) |
1936年5月 |
ソーダ灰製造設備新設(南陽事業所) |
1942年2月 |
臭素製造設備新設(南陽事業所) |
1943年2月 |
苛性ソーダ製造設備新設(南陽事業所) |
1949年5月 |
東京証券取引所に株式上場 |
1951年7月 |
東洋港運株式会社を設立(現・連結子会社 東ソー物流株式会社) |
1953年10月 |
セメント製造設備新設(南陽事業所) |
1955年6月 |
株式会社日本オルガノ商会に資本参加(現・連結子会社 オルガノ株式会社) |
1959年10月 |
日本シリカ工業株式会社を設立(現・連結子会社 東ソー・シリカ株式会社) |
1962年3月 |
燐酸製造設備新設(南陽事業所) |
1965年7月 |
ストウファー・ケミカル社と共同出資にて有限会社東洋ストウファー・ケミカルを設立(現・連結子会社 東ソー・ファインケム株式会社) |
1966年5月 |
塩化ビニルモノマー製造設備新設(南陽事業所) |
1966年9月 |
低密度ポリエチレン製造設備新設(南陽事業所) |
1967年10月 |
エチレンアミン製造設備新設(南陽事業所) |
1969年4月 |
日ケミ商事株式会社を設立(現・連結子会社 東ソー・ニッケミ株式会社) |
1971年4月 |
液体クロマトグラフィー用のカラムを開発し、科学計測事業分野に進出 |
1971年5月 |
太平化学製品株式会社に資本参加(現・連結子会社) |
1971年6月 |
クロロプレンゴム製造設備新設(南陽事業所) |
1973年9月 |
プラス・テク株式会社に資本参加(現・連結子会社) |
1973年11月 |
三菱商事株式会社と共同出資にてギリシャにテッコウシャ・ヘラスA.B.Eを設立(現・連結子会社 トーソー・ヘラス・シングル・メンバーS.A.) |
1975年4月 |
株式会社鐵興社と合併 南陽、四日市、酒田、山形、富山、日向及び石巻の7工場体制となる |
1975年5月 |
三井物産株式会社及び現地資本と共同出資にてインドネシアにPT.スタンダード・トーヨー・ポリマーを設立(現・連結子会社) |
1975年9月 |
日本ハロン株式会社を設立(現・連結子会社 東ソー・ファインケム株式会社) |
1979年6月 |
北米にトーソー・USA,Inc.を設立(現・連結子会社) |
1981年7月 |
東ソー有機化学株式会社を設立(現・連結子会社 東ソー・ファインケム株式会社) |
1983年3月 |
酒田、石巻両工場を分離し、東北東ソー化学株式会社を設立(現・連結子会社) |
1983年9月 |
ジルコニア粉末製造設備新設(南陽事業所) |
1986年4月 |
日本石英硝子株式会社に資本参加(現・連結子会社 東ソー・クォーツ株式会社) |
1986年4月 |
山口日本石英株式会社に資本参加(現・連結子会社 東ソー・エスジーエム株式会社) |
1986年4月 |
ベルギーのユーロ・ジェネティクス N.V.へ資本参加(現・連結子会社 トーソー・ヨーロッパ N.V.) |
1987年5月 |
ローム・アンド・ハース社と共同出資にて北米にトーソー・ハースを設立(現・連結子会社 トーソー・バイオサイエンス LLC) |
1987年10月 |
東ソー株式会社へ商号変更 |
1988年6月 |
北米のVARIAN社よりターゲット部門を買収し、トーソー・SMD,Inc.を設立(現・連結子会社) |
年月 |
事業の概要 |
1989年4月 |
北米にトーソー・アメリカ,Inc.を設立(現・連結子会社) |
1989年10月 |
北米のワイス・サイエンティフィック・グラスブローイング Co.に資本参加(現・連結子会社 トーソー・クォーツ,Inc.) |
1990年10月 |
新大協和石油化学株式会社及び有限会社四日市ポリマーと合併し、オレフィン及び誘導品の一貫体制を確立 |
1993年3月 |
北越化成株式会社に資本参加(現・連結子会社) |
1994年5月 |
三菱商事株式会社及び現地資本と共同出資にてフィリピンにフィリピン・レジンズ・インダストリーズ,Inc.を設立(現・連結子会社) |
1994年11月 |
東ソー塩ビ加工開発株式会社を設立(現・連結子会社 大洋塩ビ株式会社) |
1994年12月 |
スパッタリングターゲットの製造部門を分離し、東ソー・スペシャリティマテリアル株式会社を設立(現・連結子会社) |
1995年7月 |
日向工場を分離し、東ソー日向株式会社を設立(現・連結子会社) |
1998年7月 |
プラス・テク株式会社及び現地資本と共同出資にてフィリピンにトーソー・ポリビン Co.を設立(現・連結子会社) |
1999年5月 |
台湾にトーソー・クォーツ・タイワンを設立(現・連結子会社 トーソー・クォーツ Co.,Ltd.) |
1999年6月 |
ビニル・チェーン関連の大型投資を行い、苛性ソーダ・塩化ビニルモノマーともに年産100万t体制を確立(南陽、四日市事業所) |
2000年8月 |
フィリピンのマブハイ・ビニル Co. に資本参加(現・連結子会社) |
2004年3月 |
プラス・テク株式会社及びフィリピン・レジンズ・インダストリーズ,Inc.を連結子会社化 |
2004年12月 |
三菱商事株式会社、丸紅株式会社、三井物産株式会社と共同出資にて中国に東曹(広州)化工有限公司を設立(現・連結子会社) |
2005年11月 |
中国に日本ポリウレタン(瑞安)有限公司を設立(現・連結子会社 東曹(瑞安)ポリウレタン有限公司) |
2008年4月 |
ビニル・イソシアネート・チェーン関連の大型投資を行い、自家発電能力100万kw、MDI年産40万t体制の確立 |
2012年9月 |
中国に日本ポリウレタン科技(上海)有限公司を設立(現・連結子会社 東曹(上海)ポリウレタン有限公司) |
2014年10月 |
日本ポリウレタン工業株式会社と合併し、ビニル・イソシアネート・チェーンの一貫体制を確立 |
2015年2月 |
マレーシアにトーソー・アドバンスド・マテリアルズSdn.Bhd.を設立(現・連結子会社) |
2018年3月 |
中国に東曹(中国)投資有限公司を設立(現・連結子会社) |
事業内容
東ソーとそのグループ企業(子会社101社及び関連会社15社)は、石油化学製品、化学製品の基礎原料及び機能商品の製造販売、エンジニアリング事業を主軸に展開しています。また、これらの事業に関連する物流やその他の事業活動も手がけています。
石油化学事業では、エチレンやプロピレンなどのオレフィン製品、低密度・高密度ポリエチレン、樹脂加工製品、機能性ポリマーなどの製造・販売を行っています。北越化成㈱はポリエチレンフィルムの製造・販売を担当し、東ソーは原材料の一部を供給しています。
クロル・アルカリ事業では、苛性ソーダ、塩化ビニルモノマー、塩化ビニル樹脂、無機・有機化学品、セメント、ウレタン原料などの製造・販売を行っています。大洋塩ビ㈱や東北東ソー化学㈱など、複数の関連会社がこのセグメントに関わっています。
機能商品事業では、無機・有機ファイン製品、計測・診断商品、電子材料(石英ガラス、スパッタリングターゲット)、機能材料などの製造・販売を手がけています。東ソー・エスジーエム㈱は石英ガラス素材や光学用石英ガラスの製造を行い、東ソー・ファインケム㈱は触媒や有機電子材料などを製造・販売しています。
エンジニアリング事業では、オルガノ㈱が水処理装置や純水装置、イオン交換樹脂の製造・販売を担当し、東北電機鉄工㈱はプラント工事や電気工事の設計・製作・取付・施工を行っています。
その他事業として、東ソー物流㈱は製品・原材料の運送・荷役、保険代理業務を、東ソー・ニッケミ㈱は石油化学製品、工業薬品等の販売をそれぞれ担っています。これらの事業を通じて、東ソーグループは幅広い分野で事業を展開しています。
経営方針
東ソーは、化学業界において石油化学製品、化学製品の基礎原料及び機能商品の製造販売、エンジニアリング事業を中心に展開している企業です。同社は、化学の革新を通じて社会に貢献し、企業価値を継続的に向上させることを基本方針としています。この目的を達成するため、同社は2022年8月に2024年度を最終年度とする3年間の中期経営計画を公表しました。
中期経営計画では、コモディティ事業においては収益事業としての定着を目指しつつ、脱炭素対応に注力する方針を示しています。一方で、スペシャリティ事業では1,000億円超の利益基盤構築を目指し、比較優位のある事業への能増投資や成長分野への経営資源の重点配分、新規事業の育成により収益基盤を拡充する計画です。
また、同社はCO2排出削減と有効利用に向けた総力結集を掲げ、脱炭素対応を全方位から推進することで、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。これに加え、健全財務に基づく積極的な投資や安全基盤の強化、安全文化の定着・深化にも取り組んでいます。
数値目標としては、2024年度に売上高11,600億円、営業利益1,500億円、営業利益率10%以上、ROE(自己資本利益率)10%以上を目指しています。これらの目標達成に向け、同社は事業環境の変化に迅速かつ柔軟に対応し、収益確保に努める方針です。