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神島化学工業JP:4026
事業内容
神島化学工業は、主に建材事業と化成品事業の2つの事業セグメントを展開しています。これらの事業は、同社の財務諸表におけるセグメント情報の区分と一致しています。
建材事業では、住宅および非住宅向けの不燃建材を提供しています。具体的には、住宅やビル用の窯業サイディング、軒天、破風板、耐火パネルなどを製造・販売しています。これらの製品は、耐火性や耐久性に優れた特性を持ち、建築物の安全性を高める役割を果たしています。
化成品事業では、酸化マグネシウム、難燃水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、セラミックス製品などを製造・販売しています。これらの化成品は、さまざまな産業分野で使用されており、特に耐火性や耐熱性が求められる用途において重要な役割を担っています。
経営方針
神島化学工業は、無機化学の可能性を追求し、顧客満足を第一に考え、社会貢献を重視する経営方針を掲げています。同社は高品質な製品を提供し、産業界の多様なニーズに応えることを使命としています。特に、99.9%以上の高純度を誇る付加価値材料や高機能成形品を通じて、幅広い産業分野でのニーズをカバーしています。
同社の中期経営計画(2026年4月期から2028年4月期)では、持続的成長モデルの構築を目指しています。環境対策を通じて社会貢献と利益拡大を両立させることを基本方針とし、資本コストや株価を意識した経営を実現することを目指しています。これにより、持続可能な成長を追求しています。
具体的な活動として、2030年ゼロCO2の実現を目指し、排ガスCO2を活用した商品の展開やCO2リサイクル技術の普及を進めています。また、セラミックス技術を活かし、ハイエンド市場での需要創造を図っています。さらに、AIやICT技術を活用し、生産性向上や省人化を推進しています。
神島化学工業は、資源循環型製品やサービスの開発に注力しています。自社工場の排ガスCO2や産業廃棄資源を活用した製品の展開を通じて、社会貢献と利益拡大を両立させることを目指しています。また、持続可能なビジネスモデルの実現に向け、物流対策やスマートファクトリー化を進めています。
人的資本の強化も重要な課題としています。多様な人材の採用や研修制度の充実を図り、従業員のエンゲージメント向上を目指しています。新たな人事制度を導入し、ワークライフバランスを重視した雇用形態を提供することで、競争優位を保つための人的資本の強化に努めています。